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「甘いものは別腹」の別腹って?胃の疑問について専門医に聞いてみた!

2017.05.02

「甘いものは別腹」の別腹って?胃の疑問について専門医に聞いてみた!


よく「甘いものは別腹」といった話を聞きますが、これって本当なのでしょうか?大食いができる人と、小食な人の胃はどこが違うの?


今回は、こうした胃にまつわる疑問を、東京・池袋にある『あんこうメディカルクリニック』の安康晴博(あんこう はるひろ)院長に聞いてみました!

取材協力・監修


安康晴博院長


医学博士。日本臨床外科学会、日本胃癌学会、日本ヘリコバクター学会などに所属。消化器病の診断と治療を中心に幅広く診療。


⇒『あんこうメディカルクリニック』公式サイト

http://ankoh.jp/

■別腹なんてものはない!


安康院長曰く、「“別腹”を科学的に証明することは難しい」そう。たとえば満腹の状態の人においしそうなデザートを見せたとして、それによって胃にいきなりスペースができることはありません。


塩気のあるものをずっと食べ続けた後に、甘いものという別の嗜好(しこう)のものが出てくることによってまた食べられるようになる、という可能性はありますが、それも科学的に証明することは難しいのだとか。つまり、ちまたでいわれているような「別腹」なんてものはない、ということです。

■胃のサイズは変わらない!


胃下垂などで垂れ下がることはあっても、食べる量によって胃の大きさ自体が極端に変わることはないそうです。ちなみに、胃下垂の人は大食い、という話があります。これについては、「大食いの人も中にはいるが、胃下垂の人は食べたものがずっと胃の中に残っているような感じになるため、実は少食の人が多い」のだとか。


ただ、「大食いの人は意外と胃のサイズが小さい場合が多い」そう。


それでもたくさん食べられる理由については、胃の蠕動(ぜんどう)運動(※食べたものを押し出す動き)が活発で、胃の中のものを次々に押し出していくからです。ほかに、胃が食べたものを押し出しやすいように、横に寝ているような形になっている場合もあり、そうした人も普通の人よりもたくさん食べることができる可能性があります。

■やっぱり暴飲暴食は不健康の原因!

おなかいっぱいの状態なのに、「食べたいから」「別腹だから」と無理に甘いものを食べる女性もいますが、そういった行為はNG。やはり暴飲暴食は胃にも体にも負担となりますし、良いことはありません。また「女性の多くが野菜不足」と安康院長は指摘します。それが便秘の原因である場合も多く、たくさん食べることではなく、バランスよく食べることが大事です。



「別腹はない」ということでしたが、もしあったとしても暴飲暴食は避け、胃を大切にする食生活を送るべきでしょう。胃に問題があると、体にさまざまな悪い影響が出ます。体の外側だけでなく、胃や腸といった内側にも気を使ってみてはいかがでしょうか。


(中田ボンベ@dcp)