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ダイエットで体臭がきつくなるって本当?ダイエット臭の正体って?

2018.02.15

ダイエットで体臭がきつくなるって本当?ダイエット臭の正体って?


無理なダイエットをすると、「口臭や体臭がきつくなる」といいます。いわゆる「ダイエット臭」ですが、ダイエットと体臭は本当に関係するのでしょうか?そのメカニズムとは?今回はダイエット臭について解説します。

記事監修

前山美千代 先生


専門は一般内科、漢方医学科。大阪医科大学医学部医学科卒業、金沢大学大学院医薬保健学総合研究科在籍、みらい病院(一般内科・漢方医学科)勤務。認定内科医・日本抗加齢医学会専門医・日本医師会認定産業医として、気軽に実践できて、健康と美容に役立つ情報を発信しています。

女医+(じょいぷらす)所属。


▼みらい病院

http://eijukai.jp/

■ダイエット臭とは?

ダイエット臭の特徴は、「甘酸っぱいにおい」です。このにおいの原因は、脂肪酸やアミノ酸の分解が不十分な場合に発生する「ケトン体」という物質です。ケトン体から発生するにおいなので、「ケトン臭」と呼ばれることがあります。


ケトン体は、体に取り込んだ脂肪分を肝臓で分解する過程で発生する物質です。通常は、血液に含まれて全身を巡りながら代謝されていくため、体から強いケトン臭を放つことはありません。しかし、何らかの原因で血中のケトン体の濃度が上昇すると、余分なケトン体が息や汗に含まれるようになり、強いケトン臭を放つようになります。

■ダイエットとケトン体の関係は?

私たちは食事でエネルギーを摂取し、そのエネルギーを使って体を動かしています。しかし、何らかの原因でエネルギーが足りなくなった場合は、体に蓄えておいた脂肪を肝臓で分解してエネルギーに換え、体を動かします。


脂肪をエネルギーに変換する過程では、まず体脂肪を分解して「脂肪酸」と呼ばれる物質を作ります。この脂肪酸は、肝臓でTCA回路というエネルギーを作り出す回路に入り、そこでエネルギーに変換されます。このときにケトン体が発生しますが、食事制限など無理なダイエットをしていると、分解される脂肪酸の量が増えるので、発生するケトン体の量も比例して増えてしまいます。


増えすぎたケトン体は肝臓で処理することができず、そのまま血液の中に流れます。そうすると、血中のケトン体が肺で呼気に変換されて汗と一緒に放出され、体から強いケトン臭を放つようになります。


また、無理なダイエットを行うと、ケトン体以外に「脂肪酸」のにおいが体から出ることがあります。ダイエットで基礎代謝が大きく低下すると、脂肪酸をエネルギーに変換する働きが弱まり、脂肪酸がそのまま血液の中に流れます。脂肪酸は脂っぽいにおいを放つ物質なので、体が脂臭くなることがあるのです。

■ダイエット臭を防ぐには?

甘酸っぱいケトン臭を防ぐには、無理なダイエットをしないことが第一です。適切な量の食事をし、適度な運動を行うことで、ケトン体が大幅に増えることや、基礎代謝の低下を防ぎつつ、体重を落とすことができるでしょう。ダイエットをしていて、甘酸っぱい体臭が出るようになったら、体に無理をさせている可能性があります。一度ダイエット内容を見直してみるといいかもしれませんね。



このケトン臭は、無理なダイエットをする以外にも、糖尿病を患っている場合にも発生します。もしダイエットをしていないのに、汗や尿がバニラのような甘いにおいだと感じたら、一度検査を受けてみることをおすすめします。


(中田ボンベ@dcp)