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お悩みスパッと解決塾 10:上向きになれない気持ちはタイ料理でスッキリ解決!

2018.02.24

お悩みスパッと解決塾 10:上向きになれない気持ちはタイ料理でスッキリ解決!


どんな人にもコンプレックスや悩みってありますよね。そしてそんなときにもらう、「こうすればいいよ」なんて正攻法なアドバイスは逆に心に響かないことも……。そこでこの連載では、毎回さまざまなお悩みをあらゆる分野の専門家や著名人に相談し、一風変わった視点からその解決法を探っていきます。



「昨年末に彼氏と別れて以来、まだまだ立ち直れません。思い出しては涙があふれ、メソメソと過ごす毎日です。明るく前向きに進んでいきたいのですが、 そのためのきっかけがほしいです!」(28歳、事務職)

「ちょっとした悩みは“マンペンライ“の精神で。でも乗り越えるのがむずかしいときは、タイ料理の力を借りて心と体を元気にしてみては?」(タイ料理家 吉田麻美子さん)


タイ料理というと「辛くて刺激的」というイメージが強いですが、料理家の吉田麻美子さんが作るのは「体と心にやさしくおいしいタイ料理」。野菜をたっぷり使う、化学調味料を入れないなどを心がけていて、食べれば誰もがほっと癒される味わいなんです。そんな吉田さんのレシピは、相談者さんの心が上向きになるためのきっかけになってくれるはず。


そして、タイといえば“微笑みの国”。タイにはポジティブ思考で多幸感ある人が多いということでしょうか? タイに実際に住んでいたこともある吉田さんに、タイの人たちは落ち込んだときにどのように対処するのかについてもうかがってみました。


■タイの人たちは本当にポジティブ? 落ち込んだときの対処法とは?

吉田さんは最初に旅行でタイに行って、そのホスピタリティに感動したことから20代のころに移住したそうですね。ものすごい行動力ですね!


「はい、移住して、マリオット リゾート & スパ(現アナンタラ・バンコク・リバーサイド・リゾート&スパ)などのホテルで6年間、働いていました。タイ料理が大好きで、その間も現地の家庭でお手伝いしながら料理を教えてもらったり、あちこち食べ歩きしたりしながらタイ料理についても学んでいった感じです」


今回の相談者さんは、失恋の悲しみからなかなか抜け出せずつらいようです。タイは“微笑みの国”と言われますが、タイには考え方が楽観的だったり前向きだったりする人が多いのでしょうか?


「実際に住んでいた経験からすると、タイ人だからみんな前向きで楽観的ということはけっしてありません。ドラマを観たり友人の話を聞いたりすると、恋愛関係はかなり激しい部分があったりも……(笑)。やはり人それぞれかと思います」


国民性としてそうした傾向はあるのかもしれませんが、一概には言えないということですね。



「ただ、少し日本と違うところとしては、人によっては悩んだり落ち込んだりしたときにお坊さんの説法を聞くこともあるということ。説法を聞くことで心がおだやかに、清らかになり、気持ちが落ち着くようです。


それからちょっとした間違いや心配事は“マイペンライ(大丈夫)”の精神。これは『細かいことは気にしない』『なんとかなる』といった考え方です。これを取れば“楽観的”とも言えるかもしれませんね」


タイはアジアの中でも特に信心深い人が多いと聞きますが、私たちも信仰心にかかわらず心をおだやかにする時間を持つのはとても素晴らしいこと。日本でもお坊さんの法話が聞けたり、座禅や写経がの体験ができるお寺などありますので、出かけてみることで相談者さんの気持ちも少しなだめられるかもしれません。


そして、“マイペンライ”の精神。人生には取り返しのつかないことのほうが少ないものです。つらい気持ちを今すぐ忘れ去ることはむずかしいですが、この言葉をお守りがわりに頭の片隅に置いておくだけでも気持ちの持ちようが変わってくるのではないでしょうか。


■心も体も元気になれそうなタイ料理レシピ2品

とはいえ、なかなか精神論だけでは立ち直るのはつらいですよね。頭ではわかっていても心が追いつかないことってありますから。そんなときはお料理の力を借りてみるのもひとつの手。ここは吉田さんに、落ち込んだ気持ちを上向きにできそうな、心と身体が元気になれるレシピを教えていただきましょう!


「そうですね……たとえば、スパイシーな辛さで悲しみも少し忘れられそうな『トムヤムムーサップ(酸っぱくて辛い挽肉のスープ)』はいかがでしょう? 


もう一品は、ココナツの甘さが沁みわたってほっとやさしい気持ちになれる『カノムプディングトゥアデーン(ココナツミルクと小豆のプリン)』。


どちらもとても簡単、でも体にやさしくてヘルシーですよ」

★トムヤムムーサップ(酸っぱくて辛い挽肉のスープ)


【材料(2-3人分)】

・玉ねぎ 1/2個

・セロリ 1/2本

・しめじ 1/2パック

・プチトマト 2-3個

・水 600cc

 

・レモングラス 1本

・しょうが 1カケ

・パクチーの根 

・バイマックルー (こぶみかんの葉)3-4枚

・豚挽肉 100g (+海老をいれても◎)

・ナムプリックパオ(海老のチリインオイル) 小さじ4~

・チキンストック (コンソメ等)大さじ1

・ナンプラー 大さじ2.5~

・レモン汁 大さじ3-4

・ココナツミルク 大さじ6

・牛乳

・パクチー


【手順】

① 玉ねぎ、セロリ、しめじを食べやすい大きさに、レモングラス、 生姜は斜め切りにする。

② 鍋に①と水、チキンストックを入れ、 沸騰してきたら豚挽肉を入れる。固まらないように混ぜ、ナムプリックパオを入れる。

④ すべてに火が通ったら、ナンプラー、レモン、 ココナツミルクを入れて味をみる。味が強ければ牛乳を加える。

⑤ 最後にバイマックルーを入れ、 器に盛り付けたらパクチーを乗せてできあがり。

 

※辛さは控えめですが、ナムプリックパオを多めに入れると辛くできます。

★カノムプディングトゥアデーン(ココナツミルクと小豆のプリン)


【材料】

・ココナツミルク 200cc

・豆乳(牛乳) 100cc

・水 50cc

・ゼラチン 5g

・小豆缶 1缶(約190g)


【手順】

① 水50ccにゼラチンをふりかけ、4分ふやかしておく。

② ココナツミルク、豆乳を鍋(またはレンジ)で温め、ゼラチンを加えてよくかき混ぜ、ゼラチンを煮溶かす。

③ 小豆缶を②に加えてよく混ぜ、型に入れる。

④ 冷蔵庫で1~3時間冷やし固める。


※耐熱の計量カップ(大) などで作ると洗い物も少なくて楽ちんです。


「トムヤムムーサップは野菜たっぷり。白菜やエノキなどを入れてもおいしいです。海老を入れずとも豚肉からいい味が出るので、気軽に自宅で作っていただけますよ。


プリンのほうは小豆缶の甘さだけで砂糖は加えていないので、優しい甘さでヘルシー。ココナツミルクを入れずにすべて豆乳、または牛乳でも作れます」



今回はタイ料理に精通した料理家・吉田麻美子さんに、タイの人たちの考え方と料理から、落ち込んだ状態から前向きに進んで行けそうなヒントをうかがいました。これらのレシピで少しでも相談者さんの気持ちがスッキリできれば幸いです!

★今回のアドバイザー



料理研究家 吉田麻美子さん


タイのリゾートホテルで6年働いたのち帰国し、結婚、出産。現在は東京都江戸川区にて料理教室「タイノオダイドコロ」を主宰。身近な食材で食べやすく、野菜たっぷり、化学調味料などを使用しない、身体にやさしく簡単に作れるタイ料理を伝えている。教室の開催日、申込みなどはホームページを参照。出張レッスン、プライベートレッスン、 ランチ会等もお問い合わせください。


https://www.japanese-thaikitchen.com/

(取材・執筆/鷺ノ宮やよい 編集/ヒャクマンボルト)

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