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太り方によるリスクって?「リンゴ型」と「洋ナシ型」の違い

2018.02.20

太り方によるリスクって?「リンゴ型」と「洋ナシ型」の違い


同じ体重の人でも、体型が違うことがあります。「リンゴ型」や「洋ナシ型」が有名ですが、これらの違いは何から生まれるのでしょうか?また、体重が適正な数値以上の場合は「健康のために痩せたほうがいい」といいますが、いったいどうして?今回は、肥満について解説します。

記事監修



岡村信良医師


医療法人小田原博信会 理事長、医学博士-健康検定協会-

肥満になるとどうなるの?

肥満とは、体に必要以上の脂肪がたまってしまった状態のこと。このような状態では、さまざまなデメリットが出てきます。主なデメリットは、「命に関わるような重大な疾患につながる可能性がある」ということです。肥満をきっかけとして発症する可能性があるものとしては、

  • 糖尿病

  • 脂質代謝異常症

  • 脂肪肝

  • 高血圧

  • 高尿酸血症

などがあります。また、睡眠時に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群や、女性なら月経異常を引き起こすことも考えられます。


肥満から上記のような生活習慣病や健康障害を発症している場合、「肥満症」と診断されます。さらに心臓病などの心筋疾患や、脳卒中をはじめとする脳疾患といった、命に関わる病気に発展する可能性もあるため、肥満にはデメリットしかありません。

肥満かどうかを判断するには?

肥満がどうかを判断する基準としておなじみなのが「BMI」です。BMIは、Body Mass Index(ボディー・マス・インデックス)の略で、ボディーマス指数とも呼ばれます。BMIは、以下の計算式で算出できます。


BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))


この計算式で出た数字が、18.5以上25未満ある場合に正常域、25以上は肥満と判定されます。BMI判定の詳細は以下のようになっています。

  • 18.5未満……痩せ

  • 18.5以上25未満……正常域

  • 25以上30未満……肥満(1度)

  • 30以上35未満……肥満(2度)

  • 35以上40未満……肥満(3度)

  • 40以上……肥満(4度)

男女共に標準とされているのが、BMI数値22です。厚生労働省によると、この22という数値が「統計上肥満との関連が強い糖尿病・高血圧・高脂血症に最もかかりにくい数値」とされています。また平均余命が最も長いとされてもいますので、仮に正常域であってもBMIが22以上であるなら、BMI22になるようにしたいところです。


ただ、BMIはあくまでも身長と体重を基に単純計算しただけのものなので、肥満なのか、それとも筋肉が多いだけなのかを正確に判定できません。ですので、体脂肪計を使って測定するなど、体の状態を多角的に調べるようにするといいですね。

危険性は「自分の太り方」で察知できる!?

肥満タイプは、おなかの周りに脂肪が付く上半身肥満と、腰から太ももなど下半身に脂肪が付く下半身肥満のふたつに分けられます。その特徴から、上半身肥満は「リンゴ型」、下半身肥満は「洋ナシ型」と呼ばれます。


リンゴ型は筋肉の内側に脂肪が多く蓄積するため「内臓脂肪型肥満」とも呼ばれており、糖尿病や高血圧、また脂質代謝異常などを発症する確率が高いタイプです。一方の洋ナシ型は内臓脂肪よりも皮下脂肪が多いのが特徴で、「皮下脂肪型肥満」と呼ばれています。こちらは糖尿病や高血圧といったリスクは低くなります。リンゴ型は男性、洋ナシ型は女性に多いとされています。



日本は欧米に比べて肥満の人は少ないといわれてきましたが、食生活が欧米化するに従って日本人にも肥満、またはその予備軍の人が増えています。もし肥満に該当するのであれば、食事を見直したり、適度な運動をするなどして、少しでも解消するようにしましょう。自分ひとりでは難しいなら、医師に相談して力になってもらうのもいいですね。

⇒参考:

『厚生労働省』「e-ヘルスネット 肥満と健康」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html

(中田ボンベ@dcp)