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「ビタミンC誘導体」って何?「ビタミンC」との違いとは?

2018.02.23

「ビタミンC誘導体」って何?「ビタミンC」との違いとは?


お肌のために、ビタミンCを意識している人は多いのではないでしょうか。しかし、美白コスメなどのパッケージを見ると、ビタミンCではなく、「ビタミンC誘導体」という形で配合されていることがあります。さて、このビタミンC誘導体は、ビタミンCとは何がちがうのでしょうか?今回はビタミンC誘導体について解説します。

ビタミンC誘導体とは?

ビタミンCそのものは、化粧品に配合されるときは「アスコルビン酸」という名で表示されているのが一般的です。非常に抗酸化力が高く、美白作用があるとされています。しかし、ビタミンCは肌へ浸透しにくい、安定性が低い、肌への刺激が強いという弱点もあります。


これを解消するために開発されたのが、ビタミンC誘導体です。ビタミンCの効果を維持しながら、肌になじみやすく改良したものとでもいいましょうか。また、弱点を克服しつつも、肌につけるとビタミンCになるという、ユニークな特徴があります。


化粧品には、「リン酸アスコルビルMg」、「ステアリン酸アスコビル」というように、結合した成分の名を組み合わせた名称が表示されています。

ビタミンC誘導体の種類

ビタミンCは水溶性ですが、誘導体になると油溶性のものや、水と油どちらにも親和性のあるタイプなど、さまざまなものがあります。どちらもメラニンの生成を抑えるなど、美白作用がありますが、大きな違いは次の通りです。

●水溶性ビタミンC誘導体

・短時間で皮膚に届き、即効性が高い

・原料価格が比較的安価

・ニキビができやすい肌、オイリー肌に向いている

・化粧水に配合されることが多い

・肌の弱い人は刺激を感じることも


<おもな成分名>

・リン酸アスコルビルNa

ニキビ予防の化粧品に配合される


・リン酸アスコルビルMg

高級ラインの美白コスメに使われることが多い


●油溶性ビタミンC誘導体

・ゆっくりと浸透し、吸収率が高い

・原料価格が高価

・乾燥肌や敏感肌に向いている

・乳液やクリームに配合されることが多い

・水溶性と比べると低刺激


<おもな成分名>

・ステアリン酸アスコビル

安定性が高く、抗酸化作用を期待した処方が目立つ


・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル

効果が持続する時間が長く、アンチエイジングコスメに使われる

これに、水と油の両方と親和性のある「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」というものがあります。広告などにはAPPSやVC100という名称で表示されることも。両方の性質を持ち、通常のビタミンCの100倍もの浸透力があるとされています。


ほかにもビタミンC誘導体は存在し、大手メーカーでは独自に開発したオリジナルの原料が使われることもあります。それぞれに特徴があり、長所を生かした処方が組まれているのが一般的です。



ビタミンCといえば美白効果が期待されますが、「小麦色の肌が色白になる」、「シミが消える」とはいえません。医薬部外品としては承認を受けた効能効果に基づいて、「メラニン色素の生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ」という表現にとどまることになります。なぜなら、医薬部外品は治療をするものではなく、予防を目的とするからです。


こうした表現は一般消費者にはわかりにくいので、美白コスメを選ぶときには有効成分について調べるのがおすすめ。自分に何が合うのかわかりやすくなります。医薬部外品の場合は有効成分がパッケージなどにも表示されているので、気になるアイテムを見つけたら調べてみてはいかがでしょうか。成分について知ると、さらに納得して使うことができますよ。


(執筆・監修 元化粧品メーカ勤務・美容家 渡辺あきこ/OFFICE-SANGA)