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「乾燥肌」の原因って?積極的にとるべき栄養素

2018.02.27

「乾燥肌」の原因って?積極的にとるべき栄養素


「乾燥肌」にお悩みの女性は多いですね。化粧水や加湿器など……、いろいろな保湿対策を試している方もいらっしゃるのではないでしょうか。乾燥肌の原因は空気の乾燥による影響もありますが、それ以上に大きいのが肌の栄養不足や新陳代謝の低下です。そこで今回は「乾燥肌になる原因」と「改善に必要な栄養素」を解説します。

記事監修



桑原香織 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業。同大学病院にて研修後、東京医科大学皮膚科学教室に入局。東京医科大学病院、東京医科大学八王子医療センターで経験を積み、その後は都内皮膚科クリニックに勤務。現在は、一般財団法人中小企業衛生管理協会霞ヶ関診療所の産業医として就労者の健康管理に携わっている。

女医+(じょいぷらす)所属。


▼霞ヶ関診療所

http://www.kasumigaseki.tokyo/

「乾燥肌」になる原因は?

人間の皮膚は4-6週間のサイクルで細胞が入れ替わり、これを「ターンオーバー」といいます。細胞が栄養不足になったり、皮膚の新陳代謝が落ちていたりすると、ターンオーバーが乱れて肌荒れの原因になります。


肌の細胞をはじめ、筋肉、内臓、髪の毛など、人間の体はタンパク質でできています。「肌の張り」を保っていられるのもタンパク質の一種である「コラーゲン」の働きです。コラーゲンは皮膚の最下層(真皮)に網目状に張り巡らされており、酸素や水分、栄養分を細胞に補給し、老廃物を取り除きます。タンパク質が不足するとコラーゲンがこの役割を果たせなくなり、保湿機能が衰えて肌のトラブルの原因となります。


また、ビタミンAの不足も肌荒れを起こす原因です。ビタミンAには肌の角質層の天然保湿因子を生成する働きがあり、これによって皮膚の健康な状態を保っています。ビタミンAが極端に不足すると皮膚の角質層が厚くなり、肌荒れを起こすのです。


皮膚の代謝が落ちる原因の一つは、気温の低下です。冬になって気温が下がると、人間の体は体温の低下を防ごうとして、皮膚の代謝が低下するともいわれています。


皮膚の代謝が落ちると……

  • 皮脂の分泌量が減る

  • 角質細胞間脂質の生産量が減る

  • 発汗量が減る

といったことが起こり、皮膚内の水分が減少します。この結果、肌がかさかさに乾燥してしまいます。

「乾燥肌」を改善するのに必要な栄養素は?

乾燥肌を防ぐには、日々のスキンケアをきちんと行うのが第一ですが、食事で肌に必要な栄養素を補うことも大切です。以下のような栄養素をしっかり取りましょう。


●ビタミンA

ビタミンAは、肌に潤いを与えるために必要な栄養素です。レバー、ウナギ、卵黄、バター、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に多く含まれています。


●ビタミンB2、B6

ビタミンB群の中でも、ビタミンB2、B6は皮膚の新陳代謝に深く関わっています。肌の張りや弾力性を保つために必要な栄養素です。レバーのほか、サバやサンマといった「青魚」に多く含まれています。


●ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの生成を促進する働きがあります。ビタミンCはパプリカ、ブロッコリー、キウイ、柿などに多く含まれています。


●ビタミンE

血行を良くする働きがあり、肌の新陳代謝を助けてくれます。ビタミンEはアーモンド、カボチャ、ウナギなどに豊富に含まれています。


●必須脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸、α-リノレン酸)

細胞膜を構成する成分で、人間の体内では合成できないため、食事によって取らなければなりません。これが不足すると肌のトラブルを起こすだけではなく、感染症にもかかりやすくなってしまいます。必須脂肪酸はリノール酸、アラキドン酸、α-リノレン酸の3つで、それぞれ以下のような食品に含まれます。


・リノール酸……紅花油、コーン油、ごま油など

・アラキドン酸……レバー、卵黄、サザエなど

・α-リノレン酸……しそ、しそ油、えごまなど



基礎化粧品での保湿だけではなく、必要な栄養を十分に取って若々しい肌を維持したいものですね。


(藤野晶@dcp)