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「女性の健康週間」到来! 婦人病に要注意!

2018.03.01

「女性の健康週間」到来! 婦人病に要注意!


毎年、3月1日から3月8日の国際女性の日までは「女性の健康週間」となっています。もともと日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が共同で始めた活動ですが、2008年からは厚生労働省も主唱する国民運動となっています。これを機に皆さんも、自身の健康について再度見直してみませんか?

記事監修



高橋しづこ先生


産婦人科専門医。1995年、米国オレゴン州私立Reed Collegeを卒業。1997年、東海大学医学部へ入学。同大卒業後、東京大学医学部大学院より医学博士。その後は日赤医療センターや山王メディカルセンターで非常勤医師。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/138

「婦人病」っていったい何?

子供を産むことができるのは女性だけで、そのぶん女性のほうが体のつくりが複雑といえます。また、そのぶん病気になりやすいともいえるでしょう。実際「婦人病」といわれる言葉はありますが、「紳士病」などという言葉は聞きませんね。


この婦人病は、女性だけ、あるいは主に女性だけ発症する病気の総称です。いわゆる「産科」「婦人科」が担当する疾患を指す言葉と考えてもいいですね。


主には、「月経に関する症状・疾患」「妊娠・出産に関する症状・疾患」「女性性器に関する症状・疾患」「更年期の症状・疾患」の4つに大別され、それぞれに主に以下のような疾患が挙げられます。

●月経に関する症状・疾患

月経の異常

早発月経

遅発月経

希発月経

頻発月経

過多月経

過小月経

無月経

不正性器出血

機能性子宮出血

月経前症候群

月経困難症

●妊娠・出産に関する症状・疾患

胞状奇胎

血液型不適合妊娠

双胎間輸血症候群

妊娠高血圧症候群

子癇(しかん)

異所性妊娠

流産

切迫流産

進行流産

稽留(けいりゅう)流産

習慣流産

前期破水

前置胎盤/低置胎盤

常位胎盤早期剥離

早産

過期妊娠

胎児機能不全

不妊症

●女性性器に関する症状・疾患

(子宮・卵巣・卵管・膣(ちつ)・乳房など)

子宮筋腫

子宮内膜症

子宮内膜炎

子宮筋層炎

子宮膣部びらん

子宮頸管(けいかん)炎

子宮頸管ポリープ

子宮位置異常

子宮後屈

子宮下垂/子宮脱

卵巣嚢腫(のうしゅ)

卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)

子宮付属器炎

卵管炎

卵巣炎

トリコモナス膣炎

カンジダ膣炎

細菌性膣炎

老人性膣炎

外陰炎

外陰皮膚掻痒(そうよう)症

外陰潰瘍

バルトリン腺炎/バルトリン腺嚢胞

骨盤腹膜炎

乳腺炎

急性鬱滞(うったい)性乳腺炎

急性化膿(かのう)性乳腺炎

乳輪下膿瘍(かのうよう)

乳管拡張症

乳腺症

乳がん

乳腺線維腺腫

葉状腫瘍

異常乳頭分泌

●更年期に関する症状と疾患

(更年期障害)


女性は、閉経を挟み、妊娠可能な成熟期から妊娠ができない老年期になります。このとき、女性ホルモンの分泌が減少するなどして、心身共に変調を来すのです。この変調による不快な症状は個人差はあるものの誰にでもあります、一般的に「更年期障害」と呼びます。


更年期障害では、

  • 女性性器の変化・障害

    女性器の萎縮、乾燥など

  • 泌尿器系の障害

    残尿感、頻尿、排尿痛、尿失禁など

  • 血管系、神経系の障害

    冷え性、火照り、のぼせ、動悸、頻脈など

  • 運動器系の障害

    関節痛、坐骨(ざこつ)痛、腰痛、肩凝りなど

  • 感覚系の障害

    知覚過敏、蟻走(ぎそう)感(虫が這っているようなむずむずした感じ)、しびれなど

  • 分泌系の障害

    唾液分泌の過多(逆に減少)、発汗の亢進(こうしん)など

  • 消化器系の障害

    食欲不振、便秘、下痢、腹痛、吐き気など

といった障害が現れることがあります。また、頭痛、不眠、イライラする、不安感、ゆううつ、記憶力(特に短期的な記憶)の低下なども代表的な症状です。「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」「脂質異常」も更年期に発症することが多い疾患です。



このように「婦人病」はたくさんあります。年代によってかかりやすい・にくいはありますが、普段から自分の健康に十分に留意しておくことが大事ですね。「女性の健康週間」には、婦人病をチェックできる十分な検診を受けてみてはいかがでしょうか?


(高橋モータース@dcp)