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乳首が痛い!考えられる原因とは?

2018.03.09

乳首が痛い!考えられる原因とは?


特にけがをしているわけでもないのに、なぜか「乳首」が痛い……。デリケートな部分だけに、誰かに相談するのもなかなか難しいですよね。とはいえ、痛みがあるということは何か原因があるはず。病気の可能性はあるのでしょうか?今回は「乳首が痛い場合に疑われる病気」について解説します。

記事監修



加藤智子 先生


産婦人科医。浜松医科大学医学部医学科卒業、社会医療法人財団新和会八千代病院、三河安城クリニック勤務。日本産科婦人科学会(専門医)、日本医師会(認定産業医)、日本抗加齢医学会(専門医)、NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会(更年期カウンセラー)、日本産婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、検診マンモグラフィ読影認定医、日本気象予報士会東海支部(気象予報士)。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

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乳首の痛みの原因には大きく3つのパターンがある

乳首に痛みを感じるようになった場合、その原因は大きく3つに分かれます。ひとつ目は、「ホルモンバランスの変化」によるものです。たとえば生理前は、黄体ホルモンの影響で乳房が張りやすく、その際に乳首に痛みを感じることもあります。


また、大きなストレスや体調不良によってホルモンバランスが崩れると、生理前ではないのに乳首が痛くなることも見られます。ほかに、乳腺の発達に伴ったり、ホルモンバランスが不安定になりやすい思春期(成長期)にも、胸の張りや乳首の痛みを感じることがあります。


ふたつ目は外傷による痛みです。爪でひっかいたり、服や下着でこすれてしまうなどして細かい傷ができると痛みが出ます。授乳期の女性の場合は、赤ちゃんが母乳を吸う際に乳首に傷ができることがあります。


もうひとつが、何らかの病気が原因で乳首に痛みを生じているケースです。

乳首痛を引き起こす主な病気

乳首痛を引き起こす主な病気には、以下のようなものがあります。



●乳頭炎による痛み

乳首の傷など、外傷部分が細菌に感染することで起こる病気です。炎症を起こしているため、患部に熱っぽさや痛みを感じます。軽度の場合は炎症が治まるまで様子を見ますが、ひどい場合は婦人科で診察してもらい、適切な治療を受けるようにします。また再発しないようその原因を正すことも大事。たとえば下着で乳首がこすれることが原因である場合は、胸を圧迫しない下着を選んだり、肌荒れが起こらないように保湿するようにしましょう。


●乳腺炎による痛み

母乳の通り道である乳腺が炎症を起こしてしまうのが乳腺炎です。乳腺が細菌感染することによる炎症と、母乳が詰まって起こる炎症の2種類があり、どちらも胸の痛みや乳首の痛みを生じます。授乳期の女性に多く見られる病気で、マッサージなどをして詰まりを解消したり、冷やしたり、自然に炎症が治まるのを待つなどで対処できますが、ひどい場合には産婦人科や乳腺外科などの医療機関や助産院で抗生剤、消炎剤、漢方などの処方を受ける必要も出てきます。予防するには、授乳の仕方を変える、乳房を清潔に保つように心掛ける、高カロリー・高脂質の食事を避けるなどが挙げられます。


●乳腺線維腺腫による痛み

乳房の部分に1-3㎝ほどの小さな「しこり」ができる病気です。しこりは片側にできる場合と、両側にできる場合があり、押しても痛みはありません。ただ、人によっては胸に痛みを生じ、乳首周辺がチクチクと痛むこともあります。ホルモンバランスの変化によるものといわれており、思春期以降の若い世代の女性に多く見られます。しこりが大きくなった場合には手術で除去します。

●乳腺症による痛み

30代以降の女性に多いのが乳腺症です。両方の乳房に小さなしこりが何個もできるもので、乳房や乳首に痛みを生じます。症状は生理前になると痛みが強くなるという特徴があります。ホルモンバランスの乱れによって起こるといわれていますが、原因は特定されていません。しこりは良性の腫瘍ですので、そのままでも自然に治りますが、乳腺線維腺腫と同じく、しこりが大きな場合は切除する手術などが行われます。

●乳がんによる痛み

乳がんの場合にも乳首や乳房に痛みを感じます。乳がんは40代以降の年齢の女性に多い病気で、がんにおける罹患(りかん)率は女性の中で1位となっているほどです。乳がんになると、痛みのほかに乳房にしこりができたり、張っているような感覚、血性の乳汁分泌に気づいたりします。乳腺症に症状が似ているため、乳腺症だと思ったら乳がんだったというケースもあります。乳がんの場合は治療するしかありません。しこりを触れない場合でも乳がんの場合があります。自己判断に任せず、乳がんの早期発見ができるよう、定期的に乳がん検診でマンモグラフィーや乳房超音波検査を受けるようにしてください。



もし乳首の痛みがひどく、数日様子を見ても改善しない場合は、早めに婦人科や乳腺外科など医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてくださいね。


(中田ボンベ@dcp)