アイメイクによって、顔の印象は大きく変わってくるもの。とりわけ、くるんとカールしたボリューミーなまつ毛は重要ですよね。でも、どんなにビューラーでしっかりカールさせても、すぐに下がってきてしまう……、なんてお悩みの方も多いのでは?そうした悩みの解決策のひとつに、マツエクがあります。さて、マツエクって実際にしてみると、どんな感じなのでしょうか?今回は、マツエク体験者のI・Sさんにお話を伺いました。
毎日マスカラするのが面倒でマツエクに切り替えた
―まずはマツエクにトライしようと思ったきっかけを教えてください。
もともとはビューラーとマスカラを使っていました。でも、特に上のまつ毛をビューラーでカールする際、毎日のようにまつ毛が抜けるのが気になっていたんです。それとマスカラに関しては、「パンダ目になりにくい」「ウォータープルーフ」「にじまない」と謳った商品をいろいろと使ってみましたが、100%落ちないものはないなと思ったんですよね。これはあくまで個人的感想ですが。落ちていないように見えても、涙袋の上を綿棒で軽くこすると黒くなったり……。
「これが毎日続くなら、目の周りの皮膚に相当な負担がかかっているだろうし、色素沈着も進んでいくに違いない。」
そう思って、なるべくマスカラを控えるようにしました。しかしそうすると、目のぱっちり感が一気に減少します。それで、まつ毛パーマかマツエクを検討するに至ったんです。いろんなwebサイトで写真を見比べた結果、人工的にまつ毛を足している分、当たり前ですがマツエクのほうがずいぶんと華やかな顔に仕上がりになるなと。どうせお金をかけるなら断然こっちがいいと思って、マツエクをやることに決めました。
目元のデザインは、一人ひとりの雰囲気や好みによって変えられる
―サロン選びの際、どんな点を重視しましたか?
まずは、自宅から歩いていける距離にあるサロンに絞りました。マツエクは一カ月弱しかもたないときいていたので、頻繁に通うことになるなら断然地の利がよいところがいいと思ったんです。
次に重視したのは値段です。値段は基本的にはマツエクの毛質や本数によって左右されるようでしたが、初めてのときはどれがいいかわからないので、まずは「60分つけ放題」で5,000円前後のサロンを選びました。
お店に行くと、毛質についても詳しい説明がありました。マツエクの毛質は大きく分けて「シルク」「ミンク」「セーブル」の3種類で、それぞれ、ツヤ感や弾力、柔らかさなどが異なるとのこと。また、カールの度合い、長さなども選ぶことができました。
基本的には、カールが強いほど華やかに、長さが長いほどエレガントになるのですが、ゴージャスにすればするほど不自然さもアップします。もちろん、ドーリーな雰囲気が好みの人もいらっしゃると思いますが、わたしはナチュラルさも重視したかったので、カールも長さも平均的なものを選びました。
次に、さらに細かいデザインを指定します。黒目の真ん中あたりの毛を長くすると「目がぱっちりしたかわいい雰囲気」に、目尻のまつ毛を長めにすると「エレガントで大人っぽい雰囲気」になるとのことで、これも、自分のキャラや顔立ち、「なりたい自分」に寄せていくのがいいそうです。わたしは真ん中を長くしてぱっちりさせることにしました。
施術時間は約1時間。リクライニングチェアがずらりと並んだ大部屋で、ほかのお客さんと一緒に横になって施術を受けました。お値段がお高めなプライベートサロンの場合は、個室で施術をおこなってくれるようです。
「メイク落とししにくい」「頻繁に付け足さないといけない」などのデメリットも
―仕上がりはどうですか?
施術が終わった直後はとても満足でした。しかし、マツエクの上から目をこすったりすると「持ち」が悪くなるし、目元のメイクオフに「オイルタイプのメイク落としを使えない」など、不便に感じることもたくさんありました。寝ている間、無意識に目元を触っていることもあり、朝起きたら枕元に取れたマツエクが……。なんてことも。
2~3週間たった頃には本数も激減してまつ毛にバラつきが出てきます。そうなると「付け足し」する必要があるのですが、仕事の繁忙期などはすぐにお店に行けず、整っていない目元のまま過ごさないといけなくなるのもストレスでした。
それでも、何カ月間もマツエクし続けたのは、「一度やってしまうと、マツエクがない顔がとても貧相に見えるから」。わたしと同じように、マツエクループにハマったことがある女性は多いと思います。わたしの場合、結果的に一年もたたないうちにマツエクは辞めました。
理由は、先ほど話したデメリットに加え、「お金がかかる」「自まつ毛や肌への負担がある」ように感じたことが大きいです。なかには、結膜炎や角膜炎などを患う人もいるとのことなので、少しでも違和感があればすぐに中止することをおすすめします。
ちなみに、今はビューラー+マスカラに戻ったのですが、目元の健康を考えて、「週末など人と会わない日は、目元メイクはおやすみする」「目元に負担をかけないクレンジングを選ぶ」などにも気を配るようになりました。おしゃれを楽しむことも大事ですが、肌やまつ毛が健康でなければ元も子もないですからね。
―ありがとうございました。
マツエクにはメリットもデメリットもあるようです。もし興味がある、という方はI・Sさんの感想だけでなく、サロンでも話を聴いてみるといいかもしれませんね。
(取材・文 松本玲子)