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耳たぶを小さくしたい、柔道耳を治したい…。「耳の整形」にはどんな種類がある?

2018.03.16

耳たぶを小さくしたい、柔道耳を治したい…。「耳の整形」にはどんな種類がある?


たとえば「立ち耳」や「耳たぶが大きい」など……。耳についてコンプレックスを持つ方も多いようです。こうした悩みの解決方法のひとつに整形手術がありますが、いったいどのような術式があるのでしょうか。今回は「耳の整形」について、種類やリスク、費用、ダウンタイムを解説します。

記事監修



丸山直樹 先生


銀座マイアミ美容外科院長、昭和大学藤が丘病院形成外科兼任講師。日本形成外科学会(専門医)、日本美容外科学会(JSAPS,JSAS)、医師+(いしぷらす)所属。


▼銀座マイアミ美容外科 公式ホームページ

http://myami-clinic.jp

▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/142

耳の整形にはどんな種類がある?

上述のように「立ち耳を治したい」、「耳たぶを小さくしたい」といった悩みのほか、「ピアス穴のトラブル」や「柔道耳」と呼ばれる柔道やレスリングなどの競技者特有の変形を治したい……、ということもあるでしょう。


主な耳の整形手術の方式とそのリスク、費用、ダウンタイム※は以下のようになります。

●立ち耳

「立ち耳」とは、頭に対して開いた角度で付いている状態の耳のことです。正面から見たときに耳が大きく見えるため、顔の外見上のバランスが悪くなることがあります。欧米では特に“悪魔の耳”を連想させるので、治したがる傾向にあります。立ち耳の原因は、耳の「対耳輪(たいじりん)」と呼ばれる軟骨が十分に発達していないため、耳を寝かしつける力が弱いことです。立ち耳の修正には主に「切開法」と「埋没法」があり、それぞれ以下のような特徴があります。


・切開法

「切開法」では耳の裏側の付け根部分を切開し、耳の軟骨部分にスリットを入れるようにして容易に折れ曲りやすくしたのちに、縫合します。こうして人為的に耳を寝かせ、折れ曲がる癖をつけます。比較的大きく切開する手術ですが、傷跡は耳の裏に隠せます。切開を伴い手術ですが、耳は血行が良い場所ですので他の場所の手術にくらべて感染症などのリスクは少ないです。ただ、ガーゼでの特殊な固定法も必要な場合があり技術も必要な手術ですので形成外科専門医などの経験が豊富な医師に手術を依頼すると良いでしょう。


切開法で立ち耳の修正をする際の費用は20-30万円程度、切開法のダウンタイムについて、手術の7日後に抜糸を行いますが、腫れや痛みは7-10日程度で治まります。ただし、術後3週間程度は横向きに寝ないようにします。


・埋没法

対耳輪を折った状態でナイロン糸を軟骨内に埋め込み、人為的に耳に折れ曲がる癖をつける方法です。糸で固定しているだけなので、容易に再修正ができる反面、整形の効果が強いとはいえず、元に戻ってしまう可能性があります。


埋没法の施術の費用は20-30万円程度、ダウンタイムはほとんどどありません。埋没法では抜糸をしないため、術後に通院する必要がありません。


・そのほかの施術

クリニックによっては、患者の耳の状態や要望を考慮してもう少し複雑な手術をすることもあります。この場合、時間がたつと立った状態に戻ってしまうリスクは小さくなると考えられますが、料金が高額になる可能性もあります。

●柔道耳

柔道やレスリング、ラグビーなどの競技では、体を激しくぶつけ合うため頭部に衝撃を受けることも多く、耳が変形してしまうこともあります。このような耳を「柔道耳」、あるいは「カリフラワーイヤー」、「ギョーザ耳」などと呼びます。


これは衝撃によって耳が内出血を起こしたのちに出血が吸収されずに“瘢痕”として残ってしまった状態です。瘢痕というのは主にコラーゲンのことですがこれが塊となってのこってしまうと柔道耳になります。腫れたり、つぶれたりした耳は目立つため、コンプレックスの原因となることがあります。また、イヤフォンの装着も困難ですので機能的にも障害が残ります。


しかし、この柔道耳も手術によって再建(元のように形作ること)できます。この手術は耳の前面または後面を切開し、肉塊と化した軟骨と血腫を除去するというものです。一般的に最小限の切開で済むため短時間で終わり、手術痕が目立つことも少ない手術です。個人差がありますが、腫れや変形の状態がひどいと、完全には元に戻らないこともあります。


柔道耳の修正手術は保険が適用される場合もあり、その際は一般的な価格よりも安くなります。片耳の修正で、およそ15-50万円程度とされています。ダウンタイムは1週間程度です。

●そのほかの耳の整形


立ち耳や柔道耳以外にも、さまざまなニーズによる耳の整形手術があります。種類、特徴は以下のようになります。


・ピアス穴を開けたい、閉じたい

日本では、ピアスの穴開けは「医療行為」であると定められています。そのため、皮膚科、美容外科などでの施術が必要です。ピアス穴を開ける手術は1,000-6,000円程度、閉じる手術は7-9万円程度です。ピアス穴を閉じる手術や、ピアスでちぎれた耳たぶを治す手術もあります。穴を閉じる手術は比較的簡単ですが、裂けてしまった耳たぶを縫い合わせる手術には技術が必要です。


・耳たぶを小さくしたい

「福耳」と呼ばれる耳たぶが大きい耳の人がいらっしゃいます。このケースでは一部を切除する手術で耳たぶを小さくすることができます。ただし後で仕上がりが気に入らなかったとしても、切除した部分を戻すことはできないというリスクがあります。また、体質によっては縫合部分が目立ってしまうこともあります。費用等は手術の規模によって異なります。


※整形手術を受けた際、痛みや腫れ、むくみといった症状が現れます。この症状が収まるまでの期間を「ダウンタイム」といいます。この期間には手術方式や手術の規模が大きく影響します。また個人差もあり、この期間で必ず治まると保証するものではありません。



耳の形について悩む場合、整形手術はひとつの解決手段となるでしょう。しかし、費用が高額になるだけでなく、少なからずリスクもあることを知っておくべきです。医師とよく相談し、納得の上で選択するようにしましょう。美容医療は、メリットとデメリット、料金に関しても明快に説明してくれる医師に依頼することがトラブルを防ぐ上でとても大切です。


(藤野晶@dcp)