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ガセリ菌、シロタ株…。市販のヨーグルトに含まれる「乳酸菌」の違いって?

2018.03.21

ガセリ菌、シロタ株…。市販のヨーグルトに含まれる「乳酸菌」の違いって?


ヨーグルトのパッケージには、その製品に使われている菌の名前などが大きく表示されていることがあります。たとえばガセリ菌SP株やシロタ株……、など。いったいどのような菌なのか、ご存じない方もいらっしゃるでしょう。今回は、市販のヨーグルトに用いられている乳酸菌についてご紹介します。

記事監修



金子奈衣華 氏


栄養士。健康検定協会メンバー。日本化粧品検定協会公式コスメコンシェルジュ、調味料検定も所持。健康、美容など多岐にわたる情報を使い活躍中。


⇒健康検定協会

http://www.kenken-kyoukai.jp/

■乳酸菌の種類って?

市販のヨーグルトのパッケージに表示されていたり、テレビCMで耳にすることの多い乳酸菌をピックアップしてみました。

●ガセリ菌SP株

雪印メグミルク株式会社の『ナチュレ 恵』シリーズに使われている乳酸菌です。同社研究所が、人間の小腸から分離培養した菌で、摂取しても胃酸で死ぬことはなく、生きたまま腸に達するのが大きな特徴。そのまま長期間腸にとどまることも確認されています。機能としては内臓脂肪を減らすことが挙げられます。ちなみに「SP」は「スノープロバイオティクス」の略で、同社が付けた通称です。

●1073R-1株

1073R-1株は、株式会社明治の『明治プロビオヨーグルト R-1』でおなじみです。正しくは「Lactobacillus bulgaricus OLL1073R-1」といい、免疫機能を活性化させる多糖体を多く生み出すのが特徴。1073R-1株によって免疫を活性化させることで、たとえば60歳〜80歳の風邪の罹患(りかん)リスクを下げる効果についても研究されています。

●LB81乳酸菌

株式会社明治の『明治ブルガリアヨーグルト』は、ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株という二つの乳酸菌を合わせたLB81乳酸菌が使われています。LB81は、その二つに付いている数字の末尾を取ったものです。LB81乳酸菌には、便秘や便の質の改善、また免疫機能の向上といった働きがあります。ちなみに同社のブルガリア菌2038株は、定期的にブルガリア本国より取り寄せているものなのだそうです。

●BE80株

ダノンジャパン株式会社が販売している『ダノン ビオ』に使われている乳酸菌です。世界各国から集めた4,000種類のビフィズス菌の中から、同社の研究者が発見したもので、「胃や腸での生存率が高い」のが特徴。同社では「高生存ビフィズス菌」とも表記しています。生きたまま腸に届き、便秘の改善などの効果を発揮します。

●プラズマ乳酸菌

小岩井乳業株式会社の「プラズマ乳酸菌シリーズ」に使われている乳酸菌です。このプラズマ乳酸菌は、同社とキリン株式会社、協和発酵バイオ株式会社が共同で研究を行っているもの。風邪やインフルエンザの発症リスクを軽減させたり、急性腸炎を引き起こすウイルスを減らす効果があります。

●ラブレ菌KB290株

ヨーグルトではなく乳酸菌飲料ですが、カゴメ株式会社の乳酸菌飲料『ラブレ』に含まれているラブレ菌KB290株もよく耳にする乳酸菌の名前です。ラブレ菌は1993年に日本人研究者が「すぐき漬」から発見した植物由来の乳酸菌。胃酸などに強く、また腸内での繁殖力が高いのが特徴です。生きたまま腸に届き、高い免疫力活性効果を発揮します。

●シロタ株

こちらも乳酸菌飲料の『ヤクルト』に使われている乳酸菌です。医学博士の代田稔(しろた みのる)氏が1930年に発見し、培養に成功した乳酸菌。悪い働きをする腸内菌を減らし、良い働きをする菌を増やす働きを持っています。「ヤクルトは腸内環境を改善する効果がある」のは、このシロタ株の働きによるものです。



乳酸菌は体に良い働きを持っていますが、各企業では、その中でも特に高い効果を持つものを研究し、製品に生かしているようですね。ただ、良い働きをするものも継続して摂取しないと意味はありません。自身に必要な乳酸菌があれば、毎日食べ続けるよう意識するといいですね。


(中田ボンベ@dcp)