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「しゃっくり」が起こる原因って?止める方法はある?

2018.03.28

「しゃっくり」が起こる原因って?止める方法はある?


数秒に一度の頻度で、「ヒック」という音とともに喉が強く振動するしゃっくり。人前で話す予定があるときなどは特に、「なるべく早く止めたい!」と思ってしまうものです。さて、そもそもしゃっくりっていったい何なのでしょうか。止める方法はある?今回は、「しゃっくり」について解説します。

記事監修



田嶋美裕 先生


循環器内科医。東京大学医学部卒業、東京大学付属病院勤務。狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈などの循環器疾患のほか、高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病全般の治療に携わる。

女医+(じょいぷらす)所属。

■しゃっくりっていったい何?

しゃっくりとは、肺の下にある「横隔膜」という筋肉がけいれんを起こす症状です。横隔膜がけいれんを起こすと、声帯の筋肉が収縮します。この狭くなった声帯を空気が通る際に、「ヒック」という音が出るのです。


横隔膜がけいれんを起こす原因は、暴飲暴食や喫煙、アルコールの摂取などによる「刺激」です。たとえば暴飲暴食の場合は、胃が急激に膨れて横隔膜を刺激し、けいれんが起こります。精神的なストレスや気管・食道の炎症や腫瘍など、病気が原因でけいれんが起こることもあります。


症状は短ければ数分、長ければ数時間続く場合もあります。ギネスワールドレコーズには、「しゃっくりが68年間続いた」という記録も残されていますが、ここまで続くのはまれでしょう。

■しゃっくりを止めるにはどうすればいい?

しゃっくりを止める方法としては、薬物療法が挙げられます。薬物療法では以下のような薬が用いられます。

  • クロルプロマジン(向精神薬)

  • クロナゼパム(抗けいれん薬)

  • メトクロプラミド(消化器官用薬)

クロルプロマジンは向精神薬ですが、しゃっくりを引き起こしている延髄中枢の鎮静効果があります。クロナゼパムも、横隔膜のけいれんを抑える効果があるので、用いられることが多い薬です。消化器官用薬のメトクロプラミドも、延髄中枢の興奮作用を抑える作用があり、クロルプロマジンやクロナゼパムの効果が現れない場合に処方されます。


こうした薬物療法以外では、


  • 舌を引っ張る

    という治療が行われることもあります。舌をガーゼなどでつかんで引っ張るというもので、喉の奥の神経が刺激され、しゃっくりが高い確率で止まるのだそうです。


また、「驚かせる」という民間療法も有名ですね。ほかにも、たとえば次のような民間療法があります。


  • 水を飲む

    コップ1杯の水を飲むことで、しゃっくりが止まるといわれています。飲むのは氷水がいいなど、地域によってさまざまです。

  • 息を止める

    息を止めて頭の中で数を数えます。数えているうちにしゃっくりが止まっているというもの。息を止める前に深呼吸をする、など地域差があるようです。

  • 砂糖を飲み込む

    スプーン1杯の砂糖を飲み込むと止まるというもの。砂糖の量は特に決まっていません。


民間療法は有名なものからマイナーなものまで実にさまざまです。どれも手軽に行えるものの、確実性が低いのが難点です。



上述のように、しゃっくりは病気が原因で起こることもあります。その場合は、原因となる病気を特定して治療を行わないと改善しません。もし何十時間も止まらないのであれば、民間療法を試すより病院で診てもらうほうがいいでしょう。


(中田ボンベ@dcp)