季節の変わり目は「風邪をひきやすい」時期。もちろん、どんなに注意していても感染してしまうことはありますが、楽しみにしているイベントや、大事な仕事が控えているときは「なるべく風邪をひかない」ようにしたいですよね。

そこで今回は、風邪をひきやすい人の特徴や原因、そして予防法について医師の筆者が解説いたします。

■風邪をひきやすい人の特徴って?

万病の元ともいわれる風邪。とくに免疫力が弱いお子さんや年配の方は命の危険もあるため、ちょっとした風邪にも気をつけたいものです。


風邪はウイルスが粘膜から感染することによって発症します。そのため、抵抗力が弱くウイルスに感染しやすい状態、つまり免疫力が低いと「風邪にかかりやすい」といえるでしょう。不眠、疲れ、ストレスでも免疫は低下するといわれています。


また粘膜が乾燥しているとウイルスが付着するため、喉や鼻などが乾燥していると風邪をひきやすくなります。

大人の風邪の2/3はライノウイルスが元凶となりますが、ライノウイルスは温度が33度付近のところでしか増殖しません。そのため、体の深部ではなく鼻や喉で感染し、増殖して風邪になることがほとんどです。


“疲れがたまっている”、“ストレス、寝不足”による免疫力の低下、“粘膜の乾燥”が風邪をひきやすくなる特徴といえるでしょう。

■風邪予防に行いたい毎日の習慣

できれば避けたい風邪ですが、日々、どんなことに気をつければ良いのかご紹介いたします。 


(1)ウイルスを避ける

ウイルスは「つけない、増やさない、やっつける」ことが基本。外出先でもウイルスがつかないようのど飴や給水、うがいで喉を潤す、室内に入ったら手洗い、アルコール、うがい薬で除菌を行うと安心です。


とくに、ドアノブや電気のスイッチ、公共機関のつり革、お金など不特定多数の人が触るものは、ウイルスがついていることが多いので、触れたあとは除菌をしっかり行いましょう。


(2)筋力を高める

筋肉は体内で熱を効率良く発するもので、筋力が多いほど体温も高くなり、風邪予防になります。3日に1回は体を動かす習慣をつけるといいですね。


(3)免疫力を高める食事をする

食事は体を作る大元。ダイエットでエネルギー不足ではウイルスに負けてしまいます。とくに体で熱を作る肉や魚、大豆・大豆製品などのたんぱく源をしっかり摂りましょう。


(4)睡眠をしっかりとる

疲れた体は抵抗力が弱まります。質の良い睡眠は、細胞の修復をしたり疲労をとったり免疫力を上げたりする働きがあるので、しっかり休息をとりましょう。

■プラスαで行いたい風邪の予防方法

前述の毎日の習慣に加え、流行時期にはこちらも併せて行いましょう。


(1)マスクの着用

喉、鼻のウイルスが付着する場所を覆うことで、風邪予防になります。

外出時は細かい粒子もキャッチする不織布の使い捨てマスク、寝るときは保湿作用のあるガーゼマスク、と使い分けるといいですね。


鼻の入り口の温度はウイルスが繁殖しやすい33度付近です。鼻を覆うマスクを着用して、しっかり予防しましょう。もちろん、使い捨てマスクは一度使ったら捨てる、ガーゼマスクは使うたびに洗うのが衛生的です。


(2)体の保温

寒さは体から熱を奪い、体力も奪うため、風邪への抵抗力が弱まります。三首(首、手首、足首)をしっかりと温めることで、体全体が温まりますので、外出の際はこの三首を冷やさない服装を選ぶといいでしょう。


(3)保湿

鼻や喉などの保湿とともに、部屋も保湿を行います。加湿器を焚き、湿度を60%ほどに保つと、喉が潤うだけでなくウイルスの繁殖を防ぎます。


(4)徹底した手洗い

毎日行いたい項目でも出てきましたが、とくに流行期は爪の間、指先、指の間、手首までしっかりとねじり洗いをしましょう。帰宅後、食事前に洗い、洗い終わりはしっかりと水気を拭き取るようにします。



風邪は感染者の咳やくしゃみなどから排出された分泌物に触れ、自分の体を触り、そこからウイルスが体内に侵入して感染することが多いです。

手を繋ぐ、キスをする、同じお箸を使う等 でもうつってしまうこともあるので、流行期は大好きなパートナーやお子さんにも、“ウイルスがつかない”ようにしましょうね。



(岡村信良/医療法人小田原博信会 理事長、医学博士‐健康検定協会‐)