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食べ過ぎると下痢になるって本当?ミントタブレットと下痢の関係

2018.03.26

食べ過ぎると下痢になるって本当?ミントタブレットと下痢の関係


ミントタブレットは、手軽に強い清涼感が楽しめるため、常に携帯しているという方も多いでしょう。しかし、ミントタブレットを多く食べると、「おなかが緩くなる」といわれます。これは本当なのでしょうか?今回は「ミントタブレットと下痢の関係」について解説します。

記事監修

古川真依子 先生


消化器内科医。2003年東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院附属青山病院消化器内科医療錬士として関連病院等に出向。2008年に帰局後助教として勤務。2013年より東京ミッドタウンクリニック勤務。女医+(じょいぷらす)所属。


▼東京ミッドタウンクリニック

http://www.tokyomidtown-mc.jp/

■おなかが緩くなる原因は「甘味料」!?

おなかが緩くなる原因は、ミントタブレットの「甘味料」だといわれています。さらに詳しくいえば、甘味料に含まれる「糖分」が問題となるのです。


糖分は私たちの体を動かすエネルギーとなる非常に重要な栄養素です。摂取した糖分は、小腸で分解されて体に吸収され、エネルギーとなります。しかし一部の糖分は、小腸で吸収されにくい性質を持っています。


たとえば、ソルビトール(ソルビット)やスクラロースといった甘味料が挙げられます。これらを大量に摂取すると、小腸で吸収されずにそのまま大腸へ運ばれ、大腸はその甘味料に反応して水分を多く出します。そのため、トイレに行きたくなったり、便が緩くなってしまうのです。


ミントタブレットには、こうした小腸で吸収されにくい甘味料が多く含まれているので、「ミントタブレットをたくさん食べるとおなかが緩くなる」といわれるようになったのでしょう。ほかには、キシリトールも小腸で分解されにくい甘味料です。ですので、キシリトールが入ったガムのパッケージやボトルには「一度に多量に食べると、体質によりおなかが緩くなる場合があります」と注意書きがされているのを目にすることがあるかと思います。

■ほかに「おなかが緩くなる」食べ物はある?

「乳糖」も大量に摂取すると、おなかが緩くなってしまう可能性のある糖分です。乳糖を分解するには、ラクターゼと呼ばれる分解酵素が必要なのですが、ラクターゼが欠乏している、または活性化していない場合は、乳糖が小腸で分解・吸収されずに大腸に送り込まれます。そうするとおなかが緩くなったり、張ったりしてしまうのです。


こうした、乳糖が分解できないことで体に諸症状が出ることは「乳糖不耐症」と呼ばれています。乳糖不耐症は、人種によって発生頻度に差があり、特に日本人を含む、アジア圏に住む黄色人種に多いとされています。もちろん日本人でも乳糖不耐症の程度には差があるので、体に影響が出る人もいれば、全く出ない人もいるでしょう。もし下痢などの諸症状が出るのであれば、乳糖の摂取を控えるなど、食事の工夫をするといいかもしれません。



ミントタブレットを大量に摂取することは、やはりおなかが緩くなる原因になるようです。「毎日食べないと気が済まない!」と言って、ミントタブレットを食べることが癖になってしまっている人もいますが、もし下痢などの症状があるのであれば、量を減らすなどして、様子を見てみるべきでしょう。


(中田ボンベ@dcp)