検索
眠れなくなる、目が疲れるって本当?ブルーライトっていったい何?

2018.04.02

眠れなくなる、目が疲れるって本当?ブルーライトっていったい何?


疲れ目の原因などとして、よく「ブルーライト」という言葉を耳にします。スマホやPCなどのLEDモニターから出ているもののようですが、このブルーライトとはいったいどのようなものなのか、ご存じですか?今回は「ブルーライト」について解説します。

記事監修



河本立徳 先生


眼科医。金沢医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院 初期臨床研修修了。現在は都内病院眼科に勤務。医師+(いしぷらす)所属。


▼眼科医 河本立徳オフィシャルブログ

https://ameblo.jp/t-komoto/

■ブルーライトとは?

最近では、日常生活のあちこちにLEDの光が見られます。LEDは、これまでの白熱灯や蛍光灯と違って、電気を通すことによって発光する半導体を利用した光源です。


※LEDは「Light Emitting Diode」の略です。


白熱灯や蛍光灯よりも長持ちしますので、シーリングライトや電球などの家庭用照明器具だけではなく、モニター、スマホなど多くの家電で使用されています。このLEDの光に多く含まれているのが、ブルーライトと呼ばれる「青色光」です。


ブルーライトは、波長が短い(380-500ナノメートル)のが特徴です。人間が見ることのできる光、すなわち「可視光線」の波長は、だいたい400-800ナノメートルといわれています。


400ナノメートルより波長の短い光は「紫外線」、700ナノメートルより長い波長の光は「赤外線」で、皆さんもご存じのとおり、「紫外線」と「赤外線」は見えませんね。ブルーライトは人体に有害といわれる紫外線に波長が近い、高エネルギーを持つ光なのです。

■ブルーライトが体に悪いといわれる理由

ブルーライトは体に悪いといわれますが、その理由は以下のようなものです。

  • 目を疲れさせる

  • 網膜に達しやすいため網膜の視細胞に障害を与える可能性がある

  • 生活のリズムを崩す可能性がある

高エネルギーを持つ光ですので、まず目を疲れさせることが挙げられます。また、網膜まで達しやすいため網膜の視細胞に障害を与える可能性があり、視覚にとって良くない結果を引き起こす可能性があるのです。


また、ブルーライトを多く浴びているとメラトニンという生活のリズムを整えるホルモンが分泌されにくくなることが分かってきました。メラトニンは誘眠ホルモンですから、分泌が少なくなると眠くなりにくく、そのため生活のリズムが崩れやすくなります。


私たちは朝起きて昼活動し夜眠るという、地球の自転周期に合った約24時間のリズムで生活しています。地球上で何億年も生活してきた生物が、厳しい生存競争に勝ち抜くために、進化の過程で獲得した形質で、私たちは生まれながらにこのリズムを刻む遺伝子(時計遺伝子)を持っているのです。 この約24時間のリズムのことをサーカディアンリズム(体内時計)といい、メラトニンの分泌によってリズムは整えられています。ブルーライトは眼で認識され、その結果、メラトニンの分泌の調整することで生活のリズムが整うわけですから、眼が体内時計にとって重要な役割を果たしているといえます。


眠れないからといって寝床でスマホを見ていたりすると、ブルーライトの光によってメラトニンの分泌が減り、ますます眠れなくなる可能性がありますので注意してください。


ちなみに、iPhoneには「Night Shift」というブルーライト軽減機能があります。この機能によってスマホ使用による不眠を抑制する効果が期待できますが、いずれにしろ寝床でのスマホは近視の原因にもなりますので、避けたほうがいいでしょう。


(高橋モータース@dcp)