検索
便秘がちな女性は要注意!痔の悪化・再発を防ぐためのポイント

2018.04.05

便秘がちな女性は要注意!痔の悪化・再発を防ぐためのポイント


痔というと「中年男性の病気」というイメージがあるかもしれませんが、男女の患者数にはそれほど違いはありません。それどころか、なかには「女性のほうが罹患(りかん)しやすい」タイプの痔もあります。そして痔のやっかいなところは、「悪化や再発をしやすいこと」。今回はこれを防ぐためのポイントを解説します。

記事監修

古川真依子 先生


消化器内科医。2003年東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院附属青山病院消化器内科医療錬士として関連病院等に出向。2008年に帰局後助教として勤務。2013年より東京ミッドタウンクリニック勤務。女医+(じょいぷらす)所属。


▼東京ミッドタウンクリニック

http://www.tokyomidtown-mc.jp/

「痔」は3種類ある

いわゆる痔と呼ばれる病気には、主に以下の3種類があります。


●痔核(じかく:いぼ痔)

直腸の下部や肛門の静脈が鬱血(うっけつ)して腫れ上がった状態になります。これがいぼ状なので一般に「いぼ痔」といわれます。


●痔瘻(じろう:あな痔)

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)※の進行したもので、肛門周囲に穴が開いて、肛門内につながった状態になります。また、周囲に膿瘍(膿み)があり、痛みを伴います。


●裂肛(れっこう:切れ痔)

肛門の出口付近に裂創および潰瘍ができ、排便時、排便後に激しい痛みがあり、多くの場合出血を伴います。


※肛門周囲膿瘍……肛門、肛門周辺に細菌の感染が起こり炎症を伴います。時に眠れないほどの痛み、高熱が出ます。また、膿(うみ)が出たり、やんだりを繰り返しながら上記の「痔瘻」に進行することがあります。


20-30代女性がなりやすい痔は裂肛(切れ痔)です。そのきっかけは往々にして便秘です。ダイエットなども含めて食習慣が乱れると、便秘になりやすく、硬くなった便を排出しようと強くいきむことで肛門が切れてしまうのです。


そこで治ればいいのですが、いったん切れた部分は切れやすくなるため、再び便秘になったときにいきむとまた切れるといった悪循環に陥りがちです。

痔の悪化・再発を防ぐためのポイント

痔の悪化・再発を防ぐためには以下のような点に注意しましょう。


●便秘を防ぐ

食物繊維を多く取ることを心掛け、便秘を予防します。また便意を感じたら我慢しないでトイレに行くようにしましょう。


●下痢を防ぐ

下痢の際の排便の勢い、また腹圧は痔核や裂創に負担を掛けます。暴飲暴食をせず、刺激物を取ることを避けましょう。


●肛門を清潔に保つ

炎症などが起こらないよう、肛門、肛門周辺を清潔に保ちます。温水の出る温水洗浄便座を使うなどしましょう。


●肛門に負担を掛けない

排便をできるだけ短時間で済ます、あまりいきまないなど肛門に負担を掛けないようにしましょう。長時間座ったままでいることも肛門に負担を掛けますので、たまにに軽く歩くなどを心掛けてください。


デリケートな部分のため、特に若い女性は痔で医師の診察を受けるのに抵抗があるかもしれません。しかし、痔は進行すると重篤な事態になることが少なくないのです。


進行してからの手術は「焼け火箸を突っ込まれたような痛みだった」といった体験談も聞かれます。痔の治療はできるだけ早く始めたほうが良いので、恥ずかしがらずに専門医を受診するようにいたしましょう。


(高橋モータース@dcp)