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ガラガラ?ブクブク?「うがい」の種類と使い分け方

2018.04.05

ガラガラ?ブクブク?「うがい」の種類と使い分け方


風邪予防の基本といえば「手洗い・うがい」ですね。皆さんは帰宅した際、きちんと行っていますでしょうか。さて、うがいは目的によって「ブクブクうがい」と「ガラガラうがい」を使い分けるのが良いとされます。今回はその違いについてご紹介します。

記事監修

稲葉岳也 先生


耳鼻咽喉科医。医学博士。東京慈恵会医科大学卒業後、2004年に、いなばクリニックを開業。医師+(いしぷらす)所属。


▼いなばクリニック

http://www.inabaclinic.jp/

▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/200

■「うがい」の種類

うがいには2種類あります。「ブクブクうがい」と「ガラガラうがい」です。このふたつのうがいには次のような違いがあります。


●ブクブクうがい

「ブクブクうがい」は「口の洗浄」を目的に行います。


ブクブクうがいをするには、口を閉じて、鼻腔(びくう)と咽頭を遮断して(鼻と喉に水が漏れないようにして)口腔(こうくう)内に水をためます。頬・唇を膨らませて「ブクブク」動かし、終わったら水を吐き出します。


●ガラガラうがい

「ガラガラうがい」は「喉の洗浄」を目的に行います。


鼻腔と咽頭を遮断したら、やや上を向いて、息を少しずつ吐きながら「ガラガラ」と口腔内の水を攪拌(かくはん)します。終わったら水を吐き出します。


外から帰宅して行ううがいは「ガラガラうがい」です。喉を洗浄して病原体などを体外に吐き出すようにします。一方、歯を磨くときに行うのは「ブクブクうがい」で、こちらは食べかすなどをすすぎ落とし、体外に出すために行います。

■「うがい」のときに使う「含嗽剤」と「洗口液」

うがいをするときに、何かの薬液を使うという人がいらっしゃるかもしれません。たとえば、風邪をひいたときに殺菌のため、また毎日の歯磨きのときに口臭予防のため、といった場合です。


一般に「含嗽剤(がんそうざい)」というのが、うがいのときに使う薬剤です。難しい言葉ですが、「含嗽(がんそう)」はうがいのことです。


『イソジン』は含嗽剤で最も有名なものでしょう。ただし、殺菌作用のある含嗽剤は、病原体だけでなく健康の維持に役立つ常在菌も一緒に退治してしまいます。ですから、日常的にこのような含嗽剤を使うことはおすすめできません。


毎日使用するのであれば、含嗽剤ではなく「洗口液」と呼ばれるタイプの製品を使うと良いでしょう。これは医薬部外品や化粧品の扱いになりますが、含嗽剤ほど殺菌作用は強くありません。また、なかには常在菌に作用せず、口臭・歯周病を起こす嫌気性菌の増殖を抑えるといったタイプの便利な製品もあります。


日常的にこのような洗口液を使いたいという場合には、歯科医師、また咽喉科の医師に尋ねてみると良いでしょう。



ブクブクうがいは40秒ほど、ガラガラうがいは20秒ほど行うのが良いといわれます。うがいも長く続けると、意外と口唇周りの筋肉を使うもの。ほうれい線の予防などの美容効果もある、といわれることがありますが、残念ながらその方面での科学的な検証結果は見つけられませんでした。


美容効果については、あまり期待しないほうが良いかもしれませんが、やはり風邪予防のためにも「外から帰った際には手洗い、うがい」をしっかり行うようにしましょう。


(高橋モータース@dcp)