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加齢だけじゃなくて体重も影響している!? かかと&ひじが乾燥する本当の原因

2018.04.11

加齢だけじゃなくて体重も影響している!? かかと&ひじが乾燥する本当の原因


かかと、ひじが乾燥してガサガサに……。季節問わず悩む女性は多いものですが、人目につきにくいからとお手入れをついつい後回しにしてしまいますよね。ほかのパーツに比べて、かかと、ひじは一朝一夕でツルツルやわらか肌を手に入れられないのが難点。


だからといってそのままにしていると、半袖、素足の季節があっという間にやってきて、うっかりガチガチ角質&黒ずみをお披露目! なんてことになりがち。


今年こそは、かかと&ひじケアを習慣化するために、シロノクリニック恵比寿院の大野由実先生にお手入れ方法を伺いました。

取材協力・監修



大野由実先生


シロノクリニック恵比寿院 医師

日本形成外科学会専門医。日本国際レーザー専門医。東京慈恵会医科大学形成外科入局、2001年シロノクリニック入職。

当時日本でまだレーザーが珍しかったころ、東京慈恵会医科病院にてレーザーセンターの立ち上げに関わったことがきっかけで美容医療の分野へ進む。レーザー治療全般、ヒアルロン酸注入などの形成分野に長ける。

■そもそもなぜカサついてしまうの?

――そもそもどうして、かかとやひじはガサガサになってしまうのでしょうか?


大野先生

「原因のひとつには、やはり乾燥が挙げられます。体内の水分を蒸発させないように、肌の表面は皮脂がカバーしてくれていますが、かかとやひじ、そしてひざは皮脂を分泌する皮脂腺がありません。そのため、ほかの箇所よりも油分が少なく、乾燥しやすいのです。


さらに腕の関節部分であるひじは動きが多く、服や机などいろいろなものに擦れます。かかとも、寝ているとき以外はほとんど靴を履いて床や地面に接して、全体重を支えていますよね。こういった外部からの刺激が多い部分は、皮膚を硬く角質化して、身体の内部を守ろうとするのです。


また、血液が栄養分を身体の各所に届けますが、ひじやかかとは血管が少なく血行が巡りにくい特徴があります。栄養が行きわたらないと、新しい皮膚に生まれ変わらせる『ターンオーバー』が起こりにくいため、古い角質がそのまま残ってしまうのです。


乾燥、角質化、そしてその角質が残留するため、ひじやかかとは、ほかの皮膚と比べてかさつきやすいのです」



――かさつきが進行すると、どのような症状になるのでしょうか?


大野先生

「かかとは角質を放置しておくと、ひび割れが起きることがあります。外的刺激を受けて分厚くなった角質には、身体の内側から十分な水分が補給されません。乾燥が進んで皮膚の弾力性を失い、干ばつのように亀裂が入ってしまう状態になると、外側からクリームなどでケアをしても内側まで水分が届きにくくなってしまうのです。


ひじの場合は、血行が悪くなって新陳代謝が滞ることで、ターンオーバーできずに残った古い角質による『黒ずみ』が出ることがあります。季節の変わり目に顔がくすむのと同じ症状ですね。黒ずみ対策としてピーリングなどがありますが、たとえばナイロン素材の垢すり用の手袋でこすると色素沈着が起こりやすく、別のダメージを皮膚に与えるため気をつけましょう。黒ずみケアには、洗い流すタイプのボディスクラブやピーリング剤がおすすめです」

■加齢だけじゃなくて体重増加も関係していた?

――普段の生活で、かかとやひじのかさつきを防ぐ方法を教えてください。


大野先生

「摩擦を起こしやすい要因があると、かさつきは進行します。ひじで言えば、頬杖をつくクセがある人、ひじにぴったりと生地が張り付くようなタイトなインナーやトップスを普段着る人は要注意ですね。


かかとは、サイズが合っていない靴、硬い革靴だと内側で足が擦れてしまうため、その部分から角質化が進みます。足に張り付くクッション性のないビニール製の中敷き、ナイロン製の靴下なども避けたほうがいいでしょう。


歩き方で一番よいとされるのは、均等に重力が足の裏にかかることです。普段履いている靴のヒール部分をチェックしてみてください。すり減りに偏りがある人は、歩いているときに重心が傾いて足に負担をかけています。改善するには、インソールなどで脚の角度を変えて、圧力が均等に足にかかるようにしたほうがよいです」



――若いときは、そんなに乾燥を気にしていなかった気がするのですが……。加齢などはかさつきに関係あるのでしょうか?


大野先生

「実は女性にとって尽きない悩みの加齢や体重、むくみなども、かかとやひじのかさつきに関係しているのです。加齢によって、体内に溜められる水分量が減っていくと新陳代謝が滞るため、角質が増えて、かさつきが多くなってしまいます。また、体重が急に増えた人、足がむくみやすい人はかかとに圧力がかかって摩擦が生まれてかさつきの原因になることも。日々のケア以外に、スタイル維持も心掛けたほうがよさそうです」

■クリームたっぷりのラップパックで対策を!

――さまざまな角質ケアグッズや方法がありますが、おすすめのケア方法はなんですか?


大野先生

「お風呂でバスタブに浸かり、ひざ下の筋肉をマッサージして血の巡りをよくし、かかと・ひじをしっかり温めてください。角質がやわらかくなったらクリームをたっぷり塗り、ラップでくるんで5〜10分ほど放置すればOK。気になる人はラップの上に靴下を重ねて一晩過ごしてもよいでしょう。


クリームはたんぱく質をやわらかくするケラチン(尿素材)、血行をよくするユベラ(ビタミンE)を含むものがおすすめです。角質とほかの皮膚に効く成分は違うので、普段使うボディクリームではなく、きちんと角質に効くものを選びましょう」



――角質を削る方法などもありますが、そちらはどうですか?


大野先生

「クリームケアでも角質をやわらげられない場合は、専用のやすりで角質を削り取るのもいいでしょう。でも自己流だと必要以上に角質を削ってしまい、傷になることもあります。ならば、市販の角質用パックを使用して、無理せず自然に剥がしたほうがいいと思います」


――気付いたらガサガサに……なんてことを避けるためには、どのタイミングでケアしたほうがいいのでしょうか?


「角質が分厚くなる前に、ケアすることが大事です。ストッキングがひっかかる、見た目がカサついて、すじや亀裂が見えるなど。自分が気になったタイミングでお手入れをしてもいいでしょう。しかし、足の裏はものを踏んでもケガしないように皮膚は厚くて当たり前のものです。あまり神経質にならずにできる範囲でケアをしておきましょう」


ずっとひた隠しにしてきたガサガサかかと&ひじ。どうやら顔のパックをするときに一緒にかかと&ひじのラップパックをルーティン化すれば、もう夏に隠さずに済むかもしれません。今年こそツルツルやわらか肌をデビューさせてくださいね!


(取材・文:小林有希 編集:ノオト)