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冷たいものを食べると歯が痛い!知覚過敏の原因とは?

2018.04.13

冷たいものを食べると歯が痛い!知覚過敏の原因とは?


歯磨きペーストのCMなどで「知覚過敏」という言葉を聞くことがあります。アイスを食べたときに歯がキーンとし、「知覚過敏で痛い……!」なんて経験がある方もいらっしゃるかもしれません。正確には「知覚過敏症」ですが、この疾患になると歯に「痛み」や「染み」を感じます。今回はこの、「知覚過敏症」についてご紹介します。

記事監修



渋井優 先生


歯科医。昭和大学歯学部卒業後、日本歯科大学研修。2017年より御徒町イースト歯科 院長に就任。

女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/243

■知覚過敏症とは? 症状と原因

ここでは(象牙質)知覚過敏症についてご説明します。知覚過敏症では以下のような場合に、歯、また歯と歯肉の境目などに一過性の痛みを感じます。

  • 冷水を飲んだとき

  • 冷たいものを食べたとき

  • 甘いものを食べたとき

  • 風に当たったとき

  • 歯ブラシの先が触れたとき

一過性ではなく継続的な痛みを感じることもあります。また、痛みの程度も軽いものから激痛までケースバイケースです。ただ、上記のような刺激がないのに耐え難い痛みが続くというような場合や温かいものでしみるときには、「歯髄炎」などの病気の可能性があります。


知覚過敏症は、


歯の表面を覆っているエナメル質が、何らかの原因で破損して、その下にある象牙質が露出する


ことによって起こります。象牙質には象牙細管という細い管が通っていて、この中には組織液があります。またこの象牙細管は歯髄神経に直結しています。象牙質が露出し、そこに何か刺激があると、象牙細管内部の組織液が動いて歯髄神経を興奮させます。これが「痛み」「染み」を発生させると考えられています。

■知覚過敏症の治療と予防

エナメル質の損壊が軽度な場合には、自然に「二次象牙質」という層が形成されて痛みがなくなることもあります。しかし、

  • 経年のかみ合わせの圧力でエナメル質が欠けた(歯がすり減った)

  • 加齢とともに歯肉が後退して歯の根っこが露出。象牙質がむき出しになった

  • 歯が破損した(一部が欠けた)

  • 歯が溶けた(表面のエナメル質が溶けて象牙質がむき出しになった)

といった場合には、歯科医の治療を受け、エナメル質を人工的に補うなどを行う必要があります。とにかく歯の象牙質が露出すると知覚過敏症になる可能性が高まりますので、エナメル質の破損がある場合にはそれを治療し、象牙質を覆ってしまうことが大事です。


上記のとおり、長い間歯を使っているとすり減ったり、歯肉が後退したりといったことが起こりますので、加齢とともに知覚過敏症になりやすくなります。予防としては、

  • エナメル質を削り過ぎる研磨剤の入った歯磨きペーストを使わない

  • 歯を損壊しないようにする

  • 炭酸飲料は時間をかけて飲まない(エナメル質を溶かす可能性があるためです)

  • 歯ぎしりの予防のためにマウスピースをする

  • 普段、意識的に噛みしめ(クレンチングといいます)を行っている人は、噛みしめをやめる

といったことが挙げられます。ただ上記のように「年を取ると知覚過敏症になりやすい」ことは確かで、これは避けることができません。歯は一生大事に使うもの。日々のケアが重要です。


(高橋モータース@dcp)