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なんだかだるい、肩がこる…。「自律神経失調症」の原因と症状

2018.04.13

なんだかだるい、肩がこる…。「自律神経失調症」の原因と症状


「自律神経失調症」という病名を聞いたことはありませんか?その名のとおり「自律神経機能の不調により起こる症状」だと考えられますが、具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか。そもそも、自律神経の働きとは……?今回は「自律神経失調症」について解説します。

記事監修



森若菜 先生


精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本医師会認定産業医。精神単科病院、総合病院、クリニック、産業医等様々な場での経験を活かし、現在は予防医学や早期介入にも力を入れている。

女医+(じょいぷらす)所属。

「自律神経失調症」とは?

実は「自律神経失調症」とは、


さまざまな症状があるのに検査を行っても異常が見つからず、病気が特定できない場合に使われる病名


なのです。患者の訴える症状としては以下のようなものがあります。

●全身症状

疲労、倦怠(けんたい)感、のぼせ、火照り、不眠など


●神経系の症状

頭痛、目まい、しびれなど


●循環器系の症状

不整脈、動悸(どうき)、立ちくらみなど


●呼吸器系の症状

息切れ、咳、あくびなど


●消化器系の症状

嘔吐(おうと)、胸焼け、下痢、便秘など


●運動器系の症状

肩こり、腰痛、背中痛、首筋の筋肉痛など


●泌尿器系の症状

頻尿など


●生殖器系の症状

勃起不全、生理不順など


●精神性の症状

いらいら、焦り、集中力の低下、不安感、情緒不安定など

このように、呼吸器系、循環器系などから精神性のものまで、あらゆる症状が起こり得るのですが、病名が特定できない場合には自律神経失調症と診断されます。

自律神経失調症の原因は?

自律神経失調症はなぜ起こるのでしょうか? これは、名前のとおり、自律神経の働きが不調となっているため、と考えられます。


人間の生命活動は特に意識することなく維持されています。たとえば、人間は内臓の活動を自分で意識して変えたりはできません。意識に上らないですが、人間の体はほとんど自動で動いていますね。これは自律神経の働きによります。


自律神経には「交感神経」「副交感神経」があり、このふたつが適切に作用することで人間は健康を維持できます。交感神経が血管を収縮させるのであれば、副交感神経は血管を拡張させる……、といった具合です。


ふたつの神経系の主な働きを以下に挙げてみましょう。

●交感神経の主な働き

・瞳孔を散大させる

・気管支を拡張する

・心臓の拍動を促進する

・血管を収縮する

・腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑制する

・膀胱(ぼうこう)の拡大を促進する


●副交感神経の主な働き

・瞳孔を縮小する

・気管支を収縮する

・心臓の拍動を抑制する

・血管を拡張する

・腸の蠕動運動を促進する

・膀胱の収縮を促進する

このように、交感神経と副交感神経は相反する作用をし、これが適宜に働くことで体内のバランスを保つのです。


ところが、このふたつの神経系のバランスが崩れると、先に上でも見たような症状が現れやすくなります。また、「その日によって症状が違う」といったことも多くあるようです。



女性の場合には、妊娠中、更年期にはホルモンの影響により自律神経失調症になりやすいといわれます。心身のストレス、不規則な生活などが原因になるとされますので、自律神経失調症にならないためには、日々の生活をストレスフリーに、健康に送ることが大事なのです。


(高橋モータース@dcp)