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「しわ」を改善する整形手術にはどんな種類がある?

2018.04.14

「しわ」を改善する整形手術にはどんな種類がある?


老けて見られるポイントのひとつに、目元や口元の「しわ」がありますね。「できてしまったら仕方ない……」と諦めてしまっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。美容整形手術は、化粧やスキンケアでは隠しきれないしわの解決策となるかもしれません。今回は「しわを改善する整形手術」について解説します。

記事監修



丸山直樹 先生


銀座マイアミ美容外科院長、昭和大学藤が丘病院形成外科兼任講師。日本形成外科学会(専門医)、日本美容外科学会(JSAPS,JSAS)、医師+(いしぷらす)所属。


▼銀座マイアミ美容外科 公式ホームページ

http://myami-clinic.jp

▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/142

■「しわ」を改善する方法って?

しわは「老い」を象徴するもののひとつですので、大きな悩みの種になることもありますよね。しわを改善するための整形手術にはいろいろな方法があり、独自の術式を行う美容整形クリニックも少なくありません。しわを改善するための一般的な施術には、以下のようなものがあります。

●ヒアルロン酸注射

「ヒアルロン酸」という物質を注射する方法で、一般的に「プチ整形」と呼ばれているものです。目尻のしわ、ほうれい線など、気になる部分に注射し、マッサージして表面を整えます。


ヒアルロン酸は、人の細胞の内外に豊富に存在するもので、アレルギーの心配がいらないというのがメリットです。ただし、ヒアルロン酸は時間がたつと体内に吸収され、効果がなくなってしまいます。継続して効果を得るには、続けてヒアルロン酸注射を受けるか、ほかの術式に切り替えるか選択することになります。


ヒアルロン酸注射の費用は10-15万円程度、ダウンタイム※はほとんど必要ないとされています。整形手術の中では比較的手軽な施術ですが、効果を継続させるには定期的にヒアルロン酸を注入しなければなりません。そのため、結果として高額になることがあります。

●ボトックス・ボツリヌストキシン注射

顔のしわは、表情筋と呼ばれる筋肉の収縮によってつくられます。筋肉を動かすのは神経から分泌される「アセチルコリン」という物質で、これが過剰に分泌されると筋肉に必要以上に力が入り、やがてしわを形成してしまうのです。過剰に分泌されない場合でも、表情筋によって同じ場所にしわがよることを繰り返すことで、しわが刻まれます。ちょうど紙を軽く1回折るだけでは折り目がつかなくても何度も曲げて伸ばしてをくりかえすことで折り目がつくのに似ています。


「ボツリヌストキシン製剤」には、このアセチルコリンの作用を阻害する効果があります。表情筋の過剰な働きを抑え、しわができないようにするのがこの施術の特徴です。


ちなみに『ボトックス』はアメリカの『アラガン社』の商標で、ボツリヌストキシン製剤のひとつです。実際には『ボトックス』でないボツリヌストキシン製剤を使用しているのに「ボトックス注射」として施術しているクリニックもあるといわれています。ボトックス・ボツリヌストキシン注射を受ける際には、そのクリニックで使用している薬品の名称を確認すると良いでしょう。


ボトックス・ボツリヌストキシン注射の費用は5-20万円程度、ダウンタイムはほとんど必要ないとされています。この施術も効果が半永久的に続くものではなく、定期的な注入が必要です。また、しわの原因を抑えるとはいえ、すでに深いしわができているような場合はほかの施術のほうが適しています。

●ウルトラVリフト

「ウルトラVリフト」は、美容先進国といわれる韓国で注目されている施術です。人の毛髪よりも細い「吸収糸」を装着した針を皮下に挿入、針のみを抜き取ります。吸収糸は皮下に残り、たるんだ顔面の皮膚や筋肉を引き上げます。また、この糸は皮膚の代謝や血行を改善する「つぼ」を刺激し、はり治療の効果も期待できるというものです。


糸は時間が経過すると溶けて吸収されますが、それまでの間は皮下組織にコラーゲンの合成を促し、しわやたるみ、肌質までも改善させるとされています。


ウルトラVリフトの費用は15-50万円、ダウンタイムは3-4日程度です。デメリットとしては、糸が体内に吸収されると効果も消えてしまいます。持続時間は1-2年程度といわれています。

●そのほかのフェイスリフト

ウルトラVリフト以外にも、しわの改善にはさまざまな「フェイスリフト」と呼ばれる施術が行われています。フェイスリフトは、ウルトラVリフトのように糸を使って引っ張り上げるタイプと、部分的に皮膚を切開し、余分な皮膚を切除して引っ張り上げるタイプの二つに分けられます。


価格は、糸によるリフトの場合で糸1本につき5-10万円程度でダウンタイムは1日程度、切開する施術の場合は手術の規模によりますが、60-200万円程度、ダウンタイムは1週間-1カ月程度とされています。

●マイクロCRF療法

CRFとは「Condensed Rich Fat」の略で、人体から採取した細胞を遠心分離機に掛け、不純物を取り除いた脂肪のことです。このCRFをさらに専用の装置で細かくし、健康で微細な脂肪細胞と幹細胞を抽出した脂肪を「マイクロCRF」と呼びます。


「マイクロCRF療法」は、このマイクロCRFをしわに注入する施術です。一般的な脂肪注入術では注入した脂肪の50%しか定着しないため、多めに注入する必要がありました。しかしマイクロCRFでは、健康な脂肪と幹細胞を注入することで、定着率は70から90%になり、余分な脂肪を注入しなくても良いというメリットがあります。


また、ヒアルロン酸注入の場合、注入したヒアルロン酸は吸収されて消えてしまいますが、マイクロCRFは定着した後もそのまま残ります。つまり、半永久的な効果が得られるというのが大きなメリットです。


マイクロCRF療法の費用はクリニックによっても異なりますが30万円から50万円程度、治療箇所を追加するのには10万円程度かかるクリニックもあります。ダウンタイムは1-2週間程度です。デメリットとしては、ヒアルロン酸や通常の脂肪注入に比べて1回の施術代金が高額になることが挙げられます。


※整形手術を受けた際、痛みや腫れが現れます。これが治まるまでの期間を「ダウンタイム」といいます。ダウンタイムは手術の方法、規模に大きく左右されます。また、個人差があり、記載された期間が過ぎれば必ず治まるというものではありません。



小じわを改善する手術は「余分な皮膚を切除する」「糸で引っ張り上げる」「ヒアルロン酸などを注入する」の3つに大別できます。しわの状態によって適切な治療がことなりますので施術を受ける際は医師とよく相談して検討しましょう。


(藤野晶@dcp)