検索
お酒やレバーは避けるべき!? 痛風になってしまった場合の食生活の注意点

2018.04.10

お酒やレバーは避けるべき!? 痛風になってしまった場合の食生活の注意点


痛風は、昔から多くの人が悩まされている疾患のひとつです。やっかいなのは、基本的に「一度発症すると一生治療を続ける必要がある」こと。痛風になってしまったら、病気と上手に付き合っていかなくてはなりません。特に意識しなければいけないのが、食生活です。そこで今回は「痛風になってしまった場合の食生活の注意点」を解説します。

記事監修



松田明子 先生


専門は内科、腎臓内科、泌尿器科、美容皮膚科。東京女子医科大学卒業。東京女子医大病院 腎臓内科、同 泌尿器科を経て、2017年よりサイエンスクリニック院長就任。女医+(じょいぷらす)所属。


▼ブログ

https://ameblo.jp/pikuminmizuakko/

▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/134

そもそも「痛風発作」の原因は?

足の親指の付け根などに猛烈な痛みを感じさせる「痛風」は、医学的には「痛風発作」といわれ、急性の関節炎です。これは「高尿酸血症」から起こります。高尿酸血症とは、「慢性的に血液中の尿酸が多量(高濃度)になる」という病気です。


血液中の尿酸がある程度以上に増えると、尿酸が結晶化し(これを尿酸結晶と呼びます)、組織に付着します。尿酸結晶が組織から剥(は)がれるときに、血液中の白血球が異物として攻撃を仕掛け、炎症物質が放出されます。これが激痛を引き起こすのです。


「痛風発作」の6-7割は、足の親指の付け根で発生しますが、これは血管の屈曲部(親指の付け根もこれに当たります)に尿酸結晶が付着しやすいためです。


基本的に、高尿酸血症は男性に多い病気ですが、女性も安心してはいけません。特に閉経後、また血液検査で尿酸値が高い場合は注意しなければなりません。

「痛風」になったらどうしたらいい?

痛風発作が起きたら、まず速やかに専門医を受診します。激痛で歩けないことが多いでしょうから、タクシーを呼ぶなどして、できるだけ近くの医院に行きましょう。


まずはこの激痛を緩和しなければなりませんので、強めの鎮痛剤が処方されるでしょう。


また、


●尿酸合成阻害剤

『ザイロリック』(アロプリノール)などの、尿酸の合成を阻害するための薬。体内で尿酸が作られにくくにします。


●尿酸排泄促進剤

『ベンズブロマロン』などの、尿酸の排泄を促進する薬。尿酸を尿として排泄しやすくします。


も処方されるでしょう。これらを医師の指示どおりに服用することが第一です。


ただし、まず鎮痛剤を服用して痛みを取ることが先で、尿酸合成阻害剤、尿酸排泄促進剤は、痛風発作が治まるまで服用しないようにします。


痛風発作では、時間がたつと激痛がうそのように去ります。しかし、これは「高尿酸血症が治った」ということではありません。


血液中の尿酸値が高ければ、いつまた痛風発作を起こしてもおかしくないのです。高尿酸血症は「生活習慣病」でもあるため、日々の生活の中で尿酸値を低く保つようにしなければ治りません。

「痛風」になった場合の食生活って?

食生活においては以下のような点に注意しましょう。


●アルコールを控える

アルコールの摂取は高尿酸血症を引き起こす大きな要因です。


●プリン体を多く含む食物を控える

プリン体が体内で分解された後にできる、いわば燃えかすのようなものが尿酸です。尿酸が体内で作られないように、プリン体を多く含む「マグロ」「エビ」「タラコ」「白子」などを控えます。


●野菜を多く取る


●食事のメニューはバランス良くする


●乳製品を多く取る

乳製品には尿酸値を下げる効果があります。



食事のほか、「適度な運動を行うこと」も大事です。高尿酸血症は、心臓・腎臓・血管にダメージを与えます。痛風発作が起こっていないにしても、血液中の尿酸値が高い場合には、生活習慣病として治療に励まなければいけないのです。


(高橋モータース@dcp)