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排卵時期だけじゃない!「基礎体温」から分かること

2018.04.21

排卵時期だけじゃない!「基礎体温」から分かること


安静時に体温を測定することで分かる「基礎体温」。長期間記録すると排卵スケジュールが分かるようになるため、妊活中の女性には必要不可欠です。さてこの基礎体温ですが、排卵時期を知る以外のことにも役立ちます。今回は「基礎体温から分かること」を解説します。

記事監修



中林稔 先生


産婦人科専門医。日本医科大学卒業。東京大学医学部附属病院産婦人科で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。医師+(いしぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/126

■基礎体温ってどんなもの?

基礎体温は「安静時に測定した体温」のことで、排卵前の「低温期」と排卵後の「高温期」に分かれているのが特徴です。そのため、「高温期になった=排卵した」ということになり、基礎体温を測ることで妊娠に適した時期が分かるようになるのです。


基礎体温を測ることで、妊娠に適した時期だけでなく、以下のようなことを知るのにも役立ちます。

●排卵障害があるかどうか分かる

基礎体温は排卵を境に「低温期」と排卵後の「高温期」に分かれています。排卵後に高温期に入るのは、「プロゲステロン」の影響によるものです。


プロゲステロンは受精卵の着床や乳腺の発達に欠かせないものですが、体温を上げる働きもあります。排卵前になると、このプロゲステロンの分泌を促す黄体形成ホルモンが増えます。それに伴い、プロゲステロンの量も増加するため、体温が上がるのです。


つまり、高温期に入るはずのタイミングで高温期に入らなければ、排卵が正しく行われていない可能性があります。その原因は複数ありますが、たとえば「黄体機能不全」でプロゲステロンの分泌が減少していたり、無排卵月経などの排卵障害であったりする可能性も考えられます。


いずれにしても、低温期から高温期に切り替わらなかった場合は、医師の診察を受けるといいでしょう。

●体調の変化を予測できる

女性は1カ月の間にホルモンバランスが大きく変化します。特に「高温期」に当たる月経直前はホルモンバランスの変化によって体調が不安定になりやすい時期です。基礎体温を長く記録して把握しておけば、高温期に切り替わるタイミングが分かるようになります。


「高温期」はアクティブに動くことが面倒になりがちなので、たとえば旅行などの予定を入れるのは避ける、といったような工夫ができます。


また、「低温期」はホルモンバランスが安定するため、体内機能も活発になる時期です。「代謝が良い時期」でもあるので、たとえばダイエットに適している時期ともいえます。基礎体温を把握しておけば、こうした体調変化の予測ができるようになるのです。

●妊娠しているかどうかが分かる

高温期はほぼ14日前後続き、高温期が終わると生理が始まって、低温期に入ります。そのため、もし14日間を超えても高温期が続く場合は、妊娠している可能性が考えられます。妊娠するとプロゲステロンの分泌がさらに増加するため、高温期が続くのです。


「生理が何カ月も来ない」ことで妊娠の可能性を疑う人も多くいますが、基礎体温はそれよりも早期に妊娠の可能性が分かります。普段から基礎体温を測り、記録しておくと、「もしも」のときに役立つかもしれません。


また、妊娠の有無だけでなく生理周期を予測することにも役立ちます。高温期はほぼ14日前後なので、どのくらいのタイミングで生理になるのかがあらかじめ分かるのもメリットといえます。



基礎体温からは「妊娠しやすいタイミング」だけでなく、排卵の有無や生理時期などを把握することもできます。毎日しっかりと測るのは面倒かもしれませんが、病気の早期発見につながることもあるので、ぜひ試してみてください。


(中田ボンベ@dcp)