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授乳できないって本当?「陥没乳首」の原因と対処法

2017.05.23

授乳できないって本当?「陥没乳首」の原因と対処法


あまりじっくり見られる機会はないものの、友人や恋人と温泉に行ったり、お泊りをした際など、やっぱり気になってしまう陥没乳頭……。とはいえ、誰かに相談するのも病院に行くのも、なんだか怖いんですよね。


そもそも、これって治さなければいけないものなのでしょうか?


今回は、『クリントエグゼクリニック』の美容・アンチエイジングのカリスマドクター、黒田愛美医師に陥没乳頭についてお伺いしました。

取材協力・監修

黒田愛美医師


医療法人穆心会 クリントエグゼクリニック医師。東京女子医大 内分泌乳腺外科・麻酔科、大手美容外科、美容皮膚科院長を経て現在に至る。専門は美容(外科・皮膚科)、アンチエイジング内科。


▼黒田愛美オフィシャルブログ http://ameblo.jp/kurodaaimi131/

▼クリントエグゼクリニック http://clintexe.jp/

■陥没乳頭って生まれつき?原因は?

――そもそも、「陥没乳頭」とはどういう状態のことなのでしょうか?


黒田医師 乳腺と乳管の発育がアンバランスな場合……、つまり、バストの成長に乳管の発育が追いつかない場合、乳首が胸の先端から出ず、内側に引き込まれてしまうことがあります。これが、陥没乳頭です。


ほかにも、たとえば乳首を支える繊維組織が未熟・未発達であったり、発達の過程で癒着が起きたり、といったことも要因になると考えられます。


――「未発達」が原因の場合、成長すると出てくるという可能性もあるということでしょうか。


黒田医師 「仮性」であれば、成長によって自然に出てくることもあります。あとは触るなどの刺激を受けたときに出てくる場合も、仮性なので心配ないでしょう。ただ、皮膚のなかで癒着して、おへそのようになってしまっている「真性」の場合は、オペをしなければまず出てきませんね。


――後天的に陥没乳頭になる可能性はありますか?


黒田医師 基本的にはないです。もし「だんだん陥没してきた」なんて症状があるなら、別の病気が隠れている可能性があるので、医療機関を受診することをおすすめします。

■治さないとどうなるの?

――陥没乳頭を放置していると、いったいどうなってしまうのでしょうか?何か危険性はありますか? 


黒田医師 常に皮膚に埋もれているわけですから、乳腺炎を引き起こしてしまったり、痒みを伴ったりする場合があります。


「授乳ができるのか」と心配される方もいらっしゃいますが、基本的にはできます。ただし、症状によっては「できない」可能性もありますし、赤ちゃんが「くわえにくい」「吸い付きにくい」といったデメリットもあるかもしれません。

■陥没乳頭の手術方法は?

――手術の場合、一般的にどのような施術が行われるのでしょうか。


黒田医師 基本的には、乳首の周りを切って、中心を引っ張り出します。手術時間は片胸30分、両胸で1時間程度でしょうか。もちろん乳管や乳腺は傷つけませんので、術後の出産、授乳は可能です。手術の跡もほとんど残りませんよ。


――また陥没してしまう、といった再発の可能性はありますか?


黒田医師 その可能性はゼロではないです。でも、ほとんどありません。万が一また陥没してしまって気になるようなら、再手術ということにはなりますね。


――費用はどれくらいになりますか?


黒田医師 自由診療(保険外)の場合は、クリニックにもよりますが15万~80万円ほどでしょうか。ただ、陥没乳頭の手術は保険適用ができるので、「40歳未満で授乳予定がある方」なら45,000円で行えます。気になっている方は、早めにクリニックで相談することをおすすめします。


――ありがとうございました。



見た目のこともありますが、なにより子育てのことを考えると、やはり放置していていいものではないのかもしれません。ちなみに黒田先生いわく、乳首に関しては「大きさや色を変えることも可能」だそうです。


悩みを胸に秘め続けるよりも、まずは一度、医師に相談してみるといいかもしれませんね。


(取材・文 うさぎ)